【SS】まりな「最中が喋った!」

TOP スレッド一覧 SS掲示板 【SS】まりな「最中が喋った!」

19件の返信スレッドを表示中
    • 1 名前:匿名スタッフさん ID:2OTEyNzI[] 返信

      最中のアイコンがあるのだから、最中がメインの話をつくってやりたいと思い書き始めました。なんとなくノリで書いてしまったものですのでキャラクターに対する違和感や文章の稚拙さが目立つと思いますがご容赦ください。



    • 2 名前:匿名スタッフさん ID:2OTEyNzI[] 返信

      とある土曜日の昼下がり、月島まりなは路面電車に乗ることにした。彼女の職場の最寄り駅から7つ離れた駅に、仕事に関することで行かなければならなくなったのである。別に大した用事でもないからここでは詳しく述べはしない。

      月島は路面電車に乗り込むと、奇妙なことに気が付いた。彼女の乗り込んだ車両には、運転手と月島以外に誰もおらず、また、他に乗り込んでくる者もいなかったのである。



    • 3 名前:匿名スタッフさん ID:2OTEyNzI[] 返信

      「あれ、これはどうしたことかしら」
      そのなんとも寂しい状況を、まりなはいくらか不気味に感じた。だが、
      (まあ、誰もいないからといって不都合なことがあるわけでもなし、偶にはこんなこともあるでしょう)
      と、月島はさして気にすることなく、どの座席に座るか、車両の入り口近くに立ったまま物色し始めた。
      ほどなくして、チンチンと、鐘のような音と共に路面電車の扉は閉まり、次の駅に向け動き出した。



    • 4 名前:匿名スタッフさん ID:2OTEyNzI[] 返信

      「それじゃあ、あそこに座るかな」

      月島は、揺れる車内で、目を付けた席の方へと注意深く進んでいった。

      「こ、これは」

      目的の座席にたどり着いた月島はしかし、その座席に座ることをしなかった。

      「最中、かな……」

      そう、最中であった。月島の目指した座席には、最中が一つあったのである。それもただの最中ではない。デフォルメされた熊の顔の形をした最中、それが裸で座席に鎮座していたのである。



    • 5 名前:匿名スタッフさん ID:mYWI5Njh[] 返信

      支援もな~



    • 6 名前:匿名スタッフさん ID:2NmQ3NGM[] 返信

      シュールですこ



    • 7 名前:匿名スタッフさん ID:4ZjVlN2V[] 返信

      まりなでいいから一度会ってみたい



    • 8 名前:匿名スタッフさん ID:2OTEyNzI[] 返信

      >>5
      >>6
      >>7
      ありがとうございます!


      「……」

      月島は座席にある最中を見て、わずかばかり考えこんだ。恐らくは、乗客の誰かが座席に置いたまま忘れたものであろう。そう考えるほかはない。座席の真ん中に、ただ最中だけを忘れるというのも不思議な話ではあるが。

      (さて、この最中をどうするべきか)

      月島は、最中を座席からどかしてその座席に座るか、あるいは、その座席は最中に譲って、自分は別の座席に座るか、どちらにするか悩んでいた。
      最中ごときに座席を譲るというのも業腹ではあれど、たかが座席に座るためだけに最中を別の座席に移動させるのも月島には面倒に思えたのである。

      (かといってその辺に適当に最中を捨てるわけにもいかないしなあ)

      路面電車は綺麗に使わなければいけないのである。



    • 9 名前:匿名スタッフさん ID:2OTEyNzI[] 返信

      (むむ、よく考えれば、なんで私が最中一つにこんなに悩まなければいけないのかしら。なんだか無性に腹が立ってきたわね。それにこの最中、何か微妙に笑みを浮かべてるけど、私のことを煽ってるのかしら)

      (いや本当に腹が立ってきたわ。もしこの最中がミッシェルをかたどったものじゃなかったら、窓から投げ捨てるくらい腹が立つわ)
      (最中お前、がちで弦巻家に感謝しておけよお前)

      月島がそんな益体もないことを考えているうちに、路面電車は一つ目の駅に停車していた。だが、不思議なことに、この駅でも乗り込んでくる者はなかった。
      そして、路面電車は甲高い鐘の音を鳴らし、2つ目の駅に向かい進み始めた。



    • 10 名前:匿名スタッフさん ID:2OTEyNzI[] 返信

      「もし、そこのお嬢さん」
      「なっ!」
      ありえないことに、突然、座席に座っていた最中は、月島に話しかけてきた。

      「最中が喋った!」

      「あなた、先程から私の前にずっと立っていますが、私に何か御用ですかモナ」
      「……」

      月島は最中が人語を発するという驚天動地の出来事に、刹那の間ではあるが、意識が飛んでいた。無理からぬことである。最中が言葉を話すなんて誰が予想できようか。



    • 11 名前:匿名スタッフさん ID:2OTEyNzI[] 返信

      とはいえ、月島も伊達に奇人変人の巣窟であるライブハウスで働いてはいない。最中に声をかけられて数瞬の後には、
      (まあ、こんなこともあるか)
      と、考え、心に平静を取り戻していた。

      「あのぅ、お嬢さん、どうかなさったモナ」
      「いえ、すみません。そのちょっと、路面電車の座席に座る最中が珍しかったものですから」
      「路面電車に乗る最中は珍しいものですかモナ」
      「それは、珍しいですよ。さらに言えば、物を考え、喋る最中も珍しいですね」
      「そういうものですかモナ」
      「そういうものです」
      「案外といるものですモナよ、私のような最中は」
      「そうなんですか」
      「ええ、そうですモナ」



    • 12 名前:匿名スタッフさん ID:jODEzOWR[] 返信

      あの最中が紳士風の口調でワロス



    • 13 名前:匿名スタッフさん ID:2OTEyNzI[] 返信

      月島はこの僅かの会話で、この最中のお化けに、がぜん興味が湧いてきた。人間、好奇心には勝てないものである。

      「最中さん、よろしければ私と少しばかり会話をしていただけませんか」
      「それは、もちろん。私でよければ喜んでお相手いたしますモナよ」
      「ところで、あなたはさっきからずっとお立ちになられているモナが、お座りにはなられないのですモナか」
      「はい、そう大して遠くまで行きませんから。健康のためにも立っていようかなと」
      「それはいいことですモナ」



    • 14 名前:匿名スタッフさん ID:2OTEyNzI[] 返信

      無論、方便である。月島は、この最中を観察するには、最中を真上から見下ろすことのできる今の位置が、最も具合がいいように思ったために座らなかったのである。



    • 15 名前:匿名スタッフさん ID:2OTEyNzI[] 返信

      「最中さんは今日、どちらへお出かけなんですか」
      「いや、私は特にどこかへ行こうというわけでもありませんモナよ」
      「じゃあ、どうして路面電車にお乗りになってるんです」
      「ハハハ。何、なんとなくですモナよ。散歩がてら、なんとなく路面電車に乗ってみたくなったのですモナ」
      「あら、最中さんはお散歩中だったんですね」
      「ええ、なにぶん私は最中なものですから、人間の方々のように仕事もなにもないわけでしてモナ。かといって最中なこの身では遊べるような場も大してなく、一日中、散歩でもしているほかないのですモナよ」



    • 16 名前:匿名スタッフさん ID:2OTEyNzI[] 返信

      「なんとも退屈そうですね。一日二日ならともかく、毎日散歩をするしかないなんて、私にはとても耐えられそうにありませんよ」
      「いや、これがなかなかそんなこともありませんモナよ。最近は駅前なんかで路上ライブをする人間が多くてですモナね、彼ら彼女らの演奏を聴いたりなんかして、毎日それなりに楽しくやらせてもらっていますモナよ」
      「特に、ハローハッピーワールドというガールズバンドをよく見かけますモナね。散歩をしていると、ときたま彼女らの演奏に出くわすのですモナよ。それで今じゃあすっかり彼女らのファンですモナ」
      「中でもDJのミッシェルという娘はひどく器量が良いモナ。あなたはご存じですかモナ、ハロハピを」
      「それは勿論。ハロハピはよくうちのライブハウスで演奏をしてくれていますからね」
      「なんと、あなたはライブハウスの方だったのですかモナ」



    • 17 名前:匿名スタッフさん ID:5MWNlZmJ[] 返信

      そのうち最中もライブハウス行きそう



    • 18 名前:匿名スタッフさん ID:2OTEyNzI[] 返信

      最中の問いに月島は幾分か誇らしげに頷いた。

      「それは良かったモナ。初対面のあなたにこんなことを頼むのは図々しいかもしれませんが、もし今度ハロハピに会うことがあったら、一つ、伝えてもらっても構わないでしょうかモナ」
      「それは構いませんが、なんとお伝えをすればいいんですか」
      「いつも良い演奏を有難う、と最中が言っていたと伝えてくださいモナ」
      「わかりました。彼女たちも喜びますよ」
      「有難う御座いますモナ」



    • 19 名前:匿名スタッフさん ID:2OTEyNzI[] 返信

      最中が礼を言うと、頃合いを見はからったかのように、路面電車が3つ目の駅に到着した。
      路面電車の扉が開くと、ようやく一人、月島以外の人間が車両に乗り込んできた。



    • 20 名前:匿名スタッフさん ID:2OTEyNzI[] 返信

      「なんとモナ」
      「噂をすれば影とは言うけれど、なんてちょうどいいのかしら」

      乗り込んできた人物を見て月島と最中は少し目を見開いた。
      乗り込んできたのは橙色の髪をした少女であった。

      彼女は北沢はぐみ、肉屋の娘である。といってもただの肉屋の娘ではない。ハローハッピーワールドというガールズバンドのベース担当でもある。



19件の返信スレッドを表示中
返信先: 【SS】まりな「最中が喋った!」

本トピックは、最後の返信がついた日から 14 日後にクローズされます。


※投稿前に必ずご確認ください

※投稿前に「 利用規約」を必ずご確認ください

※大きく行間をあける際には、ボタンから[br](改行コード)を挿入してください

※誹謗中傷、自演、荒らし行為、煽り発言、キャラdis発言などはお控えてください

※画像を投稿される前に、「 画像のアップロードに関しての注意事項」を必ずご確認ください

※2つ以上のリンク含む投稿は、スパム判定されてしまうため、アドレス先頭のhを抜いて(https://~ → ttps://~)投稿してください


<a href="" title="" rel="" target=""> <blockquote cite=""> <code> <pre class=""> <em> <strong> <del datetime="" cite=""> <ins datetime="" cite=""> <ul> <ol start=""> <li> <img src="" border="" alt="" height="" width=""> <div class="" title="">

添付ファイル:

許可された最大のファイルサイズは、8 MB です。

他のファイルを追加する