【SS】有咲「響き合う夢」

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141件の返信スレッドを表示中
    • 1 名前:匿名スタッフさん ID:5YmYzM2R[] 返信

      〜注意〜

      オリジナル設定あります

      カップリングに厳しい方はご注意ください

      ある程度書き溜めありますがマッタリ進行になると思います

      よろしくければお付き合いよろしくお願いします

    • 2 名前:匿名スタッフさん ID:5YmYzM2R[] 返信

      シーンとした空気の中ふと目が冷める

      「…寝ちゃってたのか…」

      そう呟きゆっくり身体を起こす

      「…」

      隣で寝ているのを起こさぬように…

      外はまだ暗い

      時間を確認しようかとスマホに手をのばす

      が途中でやめる

      今は二人で居れる残り時間を確認したくなかったから

      「たく…せっかくの美人が台無しだぞ…」

      寝顔に残る涙の跡を指でなぞる

      自分でも驚くくらいに優しい声だと思う

      高校を卒業してから一年半と少し

      「一つの区切りは、卒業式だったな…」

      寝顔を見つめながら…

      今だからこそ、あの日の事を思い返す

    • 3 名前:匿名スタッフさん ID:5YmYzM2R[] 返信

      高校生としての最後の日は

      個人的には案外あっけなかった

      淡々と進む卒業式

      いや…恐らく実感がなかったのだろう

      どちらかというと、その日までの残り数カ月の方が色々な気持ちが溢れていた

      間違いなく楽しかった三年間

      もしくわ…

      「あ”〜 り” し”ゃ”〜」(泣)

      「いや…ちょっと…泣きすぎだろ」

      「気持ちはわからるからさ…せめて式が終わるの待とうな…」(小声)

      「ゔぇ”ーん”ッッ」(号泣)

      今でも思う

      (横であれされたら泣けねぇよな…)

      人間悲しいときでも
      横に凄く泣く人がいると冷静になるものだ

      問題は式の後だ

      ふとカバンを見ると便箋が刺さっていた

      「なんだこれ?」

      そう思いながら中を確認すると

      「ゔぉッ」

      思わず変な声が出てしまった

      「卒業式の後校舎の裏にきてください」

      漫画などでは有り得そうなシチュエーションを醸し出す手紙に正直たじろぐ

      「ま、マジか…」

      ただ全然艶っぽくない…

      なぜか…

      「普通に怖えよ…」

      新聞の文字を切り抜き貼り付けて文にしてある

      こちらもドラマなどでよくあるシチュエーションなのに変な気持ちになる

      「…どうしよぅ…」

      周りの誰かに相談しようかとも一瞬思案したが、今は皆別れを惜しんでいる最中

      それを壊しかねないのも申し訳ない

      いたずらってことも多いにあるのだが

      「なに考えてるんだよ…」

      厄介な事に親しい人物の名前が書いてある

      一応行くしかないよな…

    • 4 名前:匿名スタッフさん ID:5YmYzM2R[] 返信

      「…誰もいない…」

      校舎裏に馬鹿正直に立つつもりはなかったので遠目から様子を伺う

      「単なるいたずらだったか…?」

      最後の日に変な疑問は残ったがもう忘れようと心の中で苦笑いする

      この後ポピパの皆とカラオケで卒業パーティーがある、早く皆と合流しようと振り返ると

      「有咲どこいくの?」

      「ぅわぁッ!」

      突然の事に大声をあげてしまう

      いや、だって普通音もなく後ろに立たれてたら驚くだろ…

      「あっ、ごめん驚かせた?」

      「あぁ…かなりな…」

      早く落ち着くように深く呼吸する

      「なぁ、変なこと聞くかもだけど、」

      「なんか手紙くれたか?」

      あの妙な手紙には花園たえと最後に書いてあった

      まだ誰かのイタズラの可能性は残っているが

      差出人がそう書いてあるからには聞く価値はあるだろ

      「手紙?」

      「知らないならいいんだ、」

      「うん、知らない、有咲にラブレターなら書いたけど」

      「そっか、なら違うかー…」

      「うん」

      「…」

      「いやいや、ちょっと待て…」

      「今何もかもツッコミ所しかなかったぞ」

      「えっ、そうなのッ?」

      「なんで、さっきのが自然な流れだと思えるんだよ…」

      「いいか、まずラブレターっつうのも、言わゆる手紙だ」

      「あっ、確かに、流石有咲」 

      「いまさらその流石にはツッコまないからな…」

      「あと、なんで新聞の切り抜きなんだよ」

      「あれ?テレビでよく見たからそうかなって」

      「テレビでよく見るのは認めるけどな…でも恐らくそれは脅迫状だぞ」

      「えっ、脅迫とか有咲それ怖いよ」

      「いや、お前が作った手紙だろ!」

      「手紙じゃなくラブレターね」

      「あっ、ごめん…」

      「じゃなくて、そこだよ!なんでラブレターなんだよ!」

      「恋文の方が良かった?」

      「言い方の問題じゃねぇー」

      「卒業式の後によび出しとか…まるでこ、告白されるみたいだろ…」

      「イタズラにしては手が込みすぎだ…」

      「有咲ッ!」

      「は、はいっ?」

      「好きです、お付き合いしてください」

      そういいつつ深々お辞儀するおたえ

      「えぇ…」

      ただ驚愕の呟きが漏れる

    • 5 名前:匿名スタッフさん ID:5YmYzM2R[] 返信

      突然ふって湧いた友からの突然の告白

      もちろん盛大に私は焦った

      「えっ、いや、いまなんて…」

      「何度も言わせるとか、有咲ってS?」

      「ち、ちげぇ…どちらかというとエ…」

      「だからちげぇッッ!!」

      「そういいつつも相手してくれる有咲が好きだよ///」

      「あっ、ありがとう///」

      「…///」

      「じゃなくてッ!」

      「両想いじゃないの?」

      「いや、今までそんな素振りなかっただろ?」

      「んーそうかな?」

      「だって、その…いつから…」

      「始めてキスした時には好きだったよ?」

      あのお泊りの時のハプニング…

      「だ、だってあれは…お前寝ぼけててたって///」

      「あの時寝顔見てたら我慢できなくて…」

      「ほんとにごめんなさい…」

      顔を真っ赤にして頭を下げるおたえ

      その姿はこの状況が冗談ではないことを物語のに充分で

      「わ、わかった…その本気で言ってくれてるんだな…」

      「うん…/// 卒業するから今日だと思って」

      確かに一つ区切りではある

      ポピパは卒業後は残念ながらバラバラの進路を選んだ

      私は花咲川の付属に進学、おたえはライブハウスに就職し、まだ音楽の道を目指す

      他の皆もこれからは別の道だ

      いや…

      ただ私だけやりたいことや目指したいものが見つけられなかっただけだ…

      けれど話し合った結果ポピパは解散しない

      今まで通りにいかないかもしれないけど、

      それもポピパだって皆できめたこと

    • 6 名前:匿名スタッフさん ID:5YmYzM2R[] 返信

      話はそれたけど卒業イコール、
      ポピパの一区切りでもあるのはまちがいない

      けれども在学中ずっと胸に秘めてたのか?

      そう思うと申し訳ないやら、
      胸がモヤモヤする

      「あの…その…約3年間ずっとなのか…?」

      自分のこと好きだったのかと聞くのはなんとも自惚れがすぎるよな…

      「ポピパの関係崩したくはなかったのと」

      「有咲が違う方向いてたの知ってたから」

      「…ッ!」

      違う方向…

      確かに一時期香澄に惹かれていた

      けれどもそれは恋愛ではなかった、

      真っ直ぐに進む彼女に憧れただった

      その気持ちに気づいたのはそんなに前ではなかったけど…

      「あの…それは…」

      「私はなにも気にしないよ?」

      「私が有咲のことを好きなことに間違いないから」

      真っ直ぐに向けられた視線が痛い

      今まで気づかなかった自分の鈍さが嫌になる

      「本当に…私でいいのか…?」

      恐る恐る確認する

      「うん///」

      「おたえのこと好きだけど…恋愛としてはこれからかもしれない…けど…」

      「それでもいいなら///」

      「うん、よろしくお願いします」

      笑顔にドキッとした…

      それはおたえが魅力的だったからか、
      それとも後ろめたさからくる罪悪感か…

      高校生としての卒業は

      不器用な二人の恋人のスタートだった

    • 7 名前:匿名スタッフさん ID:iZTJiYmV[] 返信

      よっしゃぁぁぁぁぁぁっ!!!!!
      たえあり…!!!!
      しかも、学生時 香澄←有咲←たえとか、俺得すぎる関係性…!!!!喜びが抑えきれない!

    • 8 名前:匿名スタッフさん ID:0Y2VkZjN[] 返信

      これは素晴らしいSSだ…
      たえあり最高!

    • 9 名前:匿名スタッフさん ID:iZWFkYWV[] 返信

      たえありほんっっと好き

    • 10 名前:匿名スタッフさん ID:hNDFiOTI[] 返信

      期待しかない。

    • 11 名前:匿名スタッフさん ID:0YzhmMWN[] 返信

      オイオイオイ
      尊すぎて死ぬわオレ

    • 12 名前:匿名スタッフさん ID:jYjRjMjh[] 返信

      このSS…エモくね?どうする?支援する?支援する?

    • 13 名前:匿名スタッフさん ID:5ZjI1YTU[] 返信

      (^-^)
      (^-:‥..
      (:;‥・.., サラサラ
      エモい…(死)

    • 14 名前:匿名スタッフさん ID:5YmYzM2R[] 返信

      >>7
      >>8
      >>9
      >>10
      >>11
      >>12
      >>13
      沢山コメント頂けて嬉しい限りです

      見てくれてる方々にエモく思って貰えるよう頑張ります

    • 15 名前:匿名スタッフさん ID:5YmYzM2R[] 返信

      改めておたえの寝顔を見ながら髪をなでる

      「あの時は本当に突然だったよな」

      サラサラの髪の毛が指から溢れていく

      「それにカラオケで皆と合流して速攻報告するとか…」

      「あの時はマジに恥ずかしかったんだぞ…」

      でも皆祝ってくれて…パーティーの主旨変わったんだよな

      今となってはいい思い出だけど

      「それから印象深いのはミッシェルランドかな」

      ポツリと呟きあの日を思い出す

    • 16 名前:匿名スタッフさん ID:5YmYzM2R[] 返信

      卒業してから早いもので数ヶ月たった頃

      奥沢さんから優待チケットを貰ったことから二人で出かける事にした

      ミッシェルランド

      噂には聞いた事があったが実在したとは…

      なんでも弦巻さんがマネジメントして
      一般オープンした遊園地

      奥沢さんは卒業後、弦巻グループの会社入社して弦巻さんのサポートをしているとかなんとか…

      「遊園地とかいつぶりだろなー」

      待ち合わせ場所で物思いにふけてると

      「有咲お待たせー」

      「おー、んじゃ行くか」

      おたえとは週2〜3回は一緒に過ごしている

      「どんな所なんだろね、ミッシェルランドって」

      「そうだなー、ミッシェルがいっぱい居るとは聞いたかなー」

      「ミッシェルって一人じゃなかったんだ」

      「…」

      「ミッシェルって単位はミッシェル?」

      「中身は奥沢さんだし一人でいいんじゃね?」

      「じゃ美咲=1ミッシェルだ」

      「あれ?じゃミッシェルが沢山だと美咲が沢山?」

      「いやいや、奥沢さんは一人だからな、増えないぞ」

      「じゃウサギのミッシェルも居るかな?」

      「それってマリーでよくないか?」

      「あっ、それだ!」

      いつもこんな感じだけど、

      これが私達の通常運転だ
      決してあしらってはないぞ

    • 17 名前:匿名スタッフさん ID:5YmYzM2R[] 返信

      現地について素直に思った

      「弦巻家半端ないな…」

      一般開放された遊園地は圧巻の一言

      「こんなの簡単に作るとかすげーな」

      「あっ、ほんとにミッシェルが沢山いるー」

      建物もミッシェルだったが、各所にいるスタッフもミッシェルと凄いこだわりだ

      「とりあえず奥沢さんにメッセージ入れたからまた連絡あるだろう」

      そういいつつ私はパンフレットに目を通す

      「わーホントにどこを見てもミッシェルだ…あれ?」

      「どうかしたかー」

      「うん、ねぇ、有咲、あそこに美咲と有咲がいるよ?」

      「奥沢さん見つけたのか、って私はここにいるだろ?何言って…ッ!?」

      おたえのよくわからない問いかけに顔を上げると、遠目に奥沢さんの姿があった

      そしてその横に小さめのミッシェル

      そのミッシェルは特徴的で…

      ツインテールの出で立ち

      「やっぱり有咲だ」

      「いやいや、だから私はここにいるだろう…」

      奥沢さんはそのミッシェルを連れ広場で立ち止まる

      「みんなー今日はミッシェルの妹が遊びに来てくれたよー」

      「一緒に写真を撮る人は順番にならんでくださーい」

      子供たちが一斉にミッシェルの(妹)に集まっていく

      「有咲、私達も写真とってもらおッ!」

      「あ、あぁ…」

      これはどうやら…

      やってくれたな、奥沢さん…

    • 18 名前:匿名スタッフさん ID:5YmYzM2R[] 返信

      写真を撮る列が捌けたあたりで奥沢さんに話しかける

      「あっ、市ヶ谷さんに花園さん、こんにちは」

      「こんにちはー美咲」

      「あぁ、こんにちは…」

      「話には聞いてたけど…へ〜」

      意味深に私達を見てくる奥沢さん

      「な、なんだよ…」

      「あっ、ごめんごめん」

      「ホントに付き合ってたんだって思っちゃって」

      「うん、本当だよ」

      「ま、まぁな」

      確かに改めて見られると少し恥ずかしいな

      「そ、それよりさっきのミッシェルって…」

      言いかけて戸惑った、

      私に似てないか?

      いやいや…

      遊園地のキャラクターに自分が似てるとか言うの流石に…なぁ…

      「ミッシェル妹って有咲に似てるよね」

      「っうぉいッ!」

      「あはは、でもいい線かも」

      「えっ、やっぱそうなの?」

      「デザイン企画の時についツインテール姿候補にあげちゃって」

      「色々あって…市ヶ谷さんぽくなっちゃってさ」

      「それで今日は?」

      「ある意味の罪滅ぼしかな?」

      「ちゃんと話しておこうと思って」

      「これ、どう落とし前つけようか…」

      バツの悪そうな奥沢さんをジーと見ていると

      「美咲ありがとう」

      「えっ?」

      「私の好きな有咲を人気者に採用してくれたんだもん」

      「おっ、おい///」

      「うさぎのミッシェルじゃなかったのは残念だったけどね」

      「うさぎは…次の候補にしとくね」

      苦笑いする奥沢さんは小声で

      「市ヶ谷さん…ごちそうさま」

      「…///」

      なんか文句言う雰囲気じゃなくなったじゃねぇか…

    • 19 名前:匿名スタッフさん ID:5YmYzM2R[] 返信

      「はぁ…はぁ…やべぇ…疲れた…」

      「凄く大きいね、ミッシェルランド」

      ミッシェルランドは一日で回るには足りないくらいに広大だった

      「ちょっと…休憩、あれ?」

      「奥沢さんからメッセージが…」

      内容は至ってシンプルにヘルプと

      嫌な予感しかないんだが…

      「美咲どうしたんだろうね」

      「さぁ…」

      う〜ん、でもほっとくわけにもいかないよな…

      ため息混じりに奥沢さんに返答した後
      奥沢さんと合流する

      そこからはあれよあれよと話が転じた

      ちなみに私の意見はほぼ無視に近い勢いだ

      それで、どうなったかつて?

      勢いに流された私は(妹)の中に入ってステージの上に立っていた

      ステージ上キグルミの中でうなだれる

      (どうしてこうなった…)

      奥沢さん曰く

      妹役の人が朝から張り切り過ぎて熱中症になってしまった

      「あー誰か155センチ以下でピアノ弾ける人がいたらなー(棒)」チラッ…

      私を見るな

      「わかった、私がやる!」

      いや、お前は条件一つも満たしてないから

      「あー私がミッシェルに入る予定がなければなー(棒)」チラッ

      だから…私を見るなって

      「有咲、みて!ツインテール」

      いや、キグルミに入るから髪型はいいから…

      「あー困ったなー(簿)」

      「…実はかなり本気目に」

      「わ、わかったよ…私でできるなら」

      「どうぞどうぞ!」

      「おいッッ!!」

    • 20 名前:匿名スタッフさん ID:5YmYzM2R[] 返信

      人生初体験

      キグルミを来てピアノを弾く

      (案外ちゃんと弾けるもんだな)

      ステージの上でピアノを弾くクマと
      ジャグリングをするクマ

      曲自体は童謡とかマイナーなものなので
      どうにかこなせる…

      (しかしミッシェル人気あるんだな)

      子供たちの大きな声
      歌声だったり歓声だったり

      (なんかくすぐったいな//)

      ステージに立つのは久しぶりだった
      でもポピパで経験したステージとはまた少し違う気分

      (やっぱりこういうの楽しいよな)

      広場の隅でチラッと見えたおたえの笑顔

      (なんでお前が嬉しそうなんだよ///)

      優しい空間に鳴り響く自分の音が少しだけ

      誇らしかった

    • 21 名前:匿名スタッフさん ID:5YmYzM2R[] 返信

      「ふぅ…」

      ステージの後に
      スタッフルームに入れてもらい頭を外してもらう

      「あちぃ〜」

      「お疲れ様ー有咲」

      おたえが労いながら、ペットボトルを差し出してくれる

      「サンキュー、あれ…」

      水は受け取れたものの口に運べない
      ズングリピンクな体が邪魔して届かない

      「マジか…」

      結構急ぎ目に水分補給したいところなのに
      これ脱がないと…

      と考えていると

      「はい、有咲」

      おたえがペットボトルを取り、口に近づけてくれる

      「あ、ありがとう…」

      正直少し気恥ずかしいが今は水分だ

      「ん…はぁ…///」

      熱された身体に冷たい水が駆け巡り、
      吐息が漏れた

      「有咲、なんかエロいね」

      クスっと笑われ戸惑う

      「なんだよ、エロいって…」

      「えーとね、ピアノの音が優しかった」

      「子供たちの声に寄り添う感じかな」

      あっ、音楽の方ね…いや、それエロいのか?

      いまさらそんな疑問を持ってもしかたない

      「褒めてくれてるのは、まぁわかった」

      「うん、それに凄く楽しそうだった」

      「キグルミの中なんだし、わからないだろ?」

      「わかるよ…だって」

      「私は有咲の音をずっと背中で聞いてきたから」

      確かに立ち位置的には私達は縦並びだったな

      「今までも顔、見てなかったから」

      「だから有咲の気持ち…音で凄くわかる」

      「あ、あぁ…」

      なんだか空気が引き締まる

      「好きな人の音楽だもん…」

      おたえが真っ直ぐにみつめてくる

      「あ、あの…おたえ…」

      「好き…」

      いつかこんな時が来るのは考えていた

      ゆっくりおたえの顔が近づいてくる

      私も見つめ返す

      だってキグルミで上手く動けない

      いや…言い訳だな…動けないのではなく

      動かない

      (間近で見るとまつ毛なげーな//)

      緊張で集中できない…

      だからかな、さっきから…視界の隅にチラチラとピンクのクマと目が合う…

      「…///」

      ピンクのクマ?

      「うぉぃッ!!」

      私の声で雰囲気を一気にぶち壊す

    • 22 名前:匿名スタッフさん ID:5YmYzM2R[] 返信

      「…有咲…嫌なの……?」

      声を震わせ涙を浮かべるおたえ

      「ちがっ、違うから」

      「ほらッ後ろに奥沢さんがッ!!」

      「…」

      「いやッ!何か喋れッッ!!」

      ミッシェルは頭を外し神妙な奥沢さんが顔をだす

      「誠に申し訳ありません…」

      「…」

      「うん、いいよ」

      「いいのかよッ!」

      「だって有咲、ここミッシェルランドのスタッフルームだよ?」

      「美咲がいても可笑しくないんだよ?」

      「た、確かに…」

      場所を選ばなかった私達にも落ち度はあるか…

      「えっと…色々ごめんね?」

      「いやいや、こちらこそごめん」

      お互いにバツが悪くなってしまう

      「でも有咲がとまらなかったらキスできたよ?」

      おっと…なんで私非難されてるんだ?

      「やっぱり…私とは嫌なの?」

      「ちょまっ!なんでそうなるんだよ」

      あっ…奥沢さんまた空気を装ってやがるな

      「…グス…」

      「あ、あのさ…」

      「確かにタイミング悪かったのは認める…」

      ここは…キャラじゃないけど素直にいくしかねぇ

      「おたえと始めての…その…キス…だし…」

      「ちゃんと二人きりの方がいいだろ///」

      「…」

      うぉぉッッ!なんで黙るんだよ〜ッ!

      「そっか///」

      「じゃ許す!」

      「おっ、おう…」

      耐えしのいだ…?

      「では…私は…これで失礼しまーす」

      「いや、ちょっと待て〜ッッ!!」

    • 23 名前:匿名スタッフさん ID:5YmYzM2R[] 返信

      結局気恥ずかしさから奥沢さんに絡んでしまった

      おたえの言うとおり場所を選ばなかった私達が悪いんだけどな…

      「二人ともごめんね、部屋入った途端気づいて気配ころしてたんだけど…」

      ミッシェルでは気配もなにもないよな

      「ううん、こちらこそごめんね」

      これで手打ちになった

      でも最後に奥沢さんから

      「私で力になれることあるならまた言ってよ」

      「罪滅ぼし2つ分」

      わかったと返し笑いあう
      奥沢さんと別れミッシェルランドを後にした
       
       
      おたえとは明後日も会うので案外あっさりと解散した

      お互いに歩き疲れたのか
      その日は眠りにつくのも早めで、

      いつも通りに「おやすみの」メッセージを送りスマホを置く

      「ふぅ…」

      布団に転がり天を仰ぐ

      眠気はあるが、ステージのあとから火照りというか妙な興奮感がある

      「なんで…わかるかな…」

      楽しそうだった

      当てられドキッとした

      自分のピアノに皆が応えてくれたから

      「背中で聞いてたか…」

      目を閉じると
      馴染みのギタリストの後ろ姿が瞼に浮かぶ

      在りし日は独特な髪型の方のメンバーだったけど…

      「…だよな…」

      今くっきりと浮かぶのは綺麗な長い髪で
      格好良くギターをかき鳴らす後ろ姿

      ちゃんと向き合おう

      好きっと言ってくれるおたえに

      向き合おう

      自分の気持ちに

      「キス…したかったな…」

      それがその日の最後の記憶だった…

    • 24 名前:匿名スタッフさん ID:lNWRkNmM[] 返信

      あああああああああ!!!!
      好きだ!!(唐突)

      本で出してくださいいっぱい買います

    • 25 名前:匿名スタッフさん ID:hNDFiOTI[] 返信

      このSSが完結する前に尊死するかも···

    • 26 名前:匿名スタッフさん ID:5YmYzM2R[] 返信

      >>24
      >>25
      コメントありがとうございます!

      そのコメントに応えれるよう頑張ります!

    • 27 名前:匿名スタッフさん ID:5YmYzM2R[] 返信

      「雨強くなってきたねー」

      「そうだな、出掛けなくて正解だったかもな」

      季節柄雨が続く

      ミッシェルランドから少したった頃
      変わらずおたえの仕事が休みの日は一緒だ

      「最近は蔵でよく過ごすね」

      「なんだか…懐かしいかも」

      蔵の中をウロウロするおたえ

      高校時代は毎日に近いほど皆でここにいたからな

      「季節柄しかたねぇよ」

      「でも…また久しぶりに皆で集まりたいな」

      最後に集まれたのは沙綾の誕生日だったかな

      5人揃うのが珍しくなったのは少し寂しい

      「そうだね」

      「でも私は…二人でも、楽しいよ」

      そういいつつ私の横に腰掛けてくる

      ミッシェルランド以来、密着距離が近くなった

      「語弊がないように言うけど」

      「もちろん私も二人でも楽しいぞ」

      「うん、わかってる♪」

      ジメジメした空間も二人なら少し和らぐ

      「せっかく時間沢山あるから、楽器のメンテナンスしようかな」

      「何か手伝おうか?」

      「ううん、大丈夫」

      「有咲は自分の用事していいよ」

      「わかった、そうさせてもらうな」

      私は課題にとりかかる

      一緒にいるからと言って、二人で同じ事をするのは結構少ない

      同じ空間に入れること自体が
      私達にとって大切な事だから

    • 28 名前:匿名スタッフさん ID:5YmYzM2R[] 返信

      ふと時計を確認し背伸びをする

      「少し休憩するかな」

      「なぁ…」

      おたえに呼びかけようとして留まる

      真剣な表情で楽器達をメンテナンスする横顔にドキッとしたから

      いわゆる恋人となって役半年
      それまでの付き合いが丸々3年 

      それでもたまに新しい姿を発見する

      「…はぁ…」

      軽いため息

      気が重いわけではない

      ただ…

      おたえに対する気持ちがまた増している
      我ながら案外乙女な心を持っていた事に自嘲するため息だ

      ポーン♪

      「?」

      キーボードの前に立ち、唐突に一音
      おたえが顔を上げる

      「ちょっと息抜き…」

      そう伝え鍵盤に指を滑らせる音奏でる

      すると早速にギターの音が重なってくる

      突然に始まるセッション

      たまに行う私達の息抜き

      持ち曲や即興で音を奏でたり音で遊ぶ

      その際おたえは私に背を向ける

      ポピパがまだ存在している証拠

      背中で私の音を聞いて
      気持ちを感じるって言ってたか

      (…こうとかは?)

      心の中で呟き想いを乗せてみる

      「今の音…凄く心に響いた♪」

      楽しそうにステップを踏む後ろ姿

      (なんだ…私もわかるんだ…)

      おたえの背中を見て喜んでいるのがわかる

      ずっと見てきた背中だから…

      「なぁ…おたえ」

      「何?」

      指を止め振り返ったおたえの目を見る

      「この前の続き…ちゃんとキスしないか?」

      恥ずかしさ半分、期待が半分
      しっかりと気持ちを伝える

    • 29 名前:匿名スタッフさん ID:5YmYzM2R[] 返信

      「意外、有咲からお誘いがくるとは」

      「やっぱ、変か?」

      「ううん、凄く嬉しい」

      ギターをおろしなぜか屈伸運動を始める

      「なんで、今膝伸ばすんだよ」

      「だって私がしゃがんで受け止めないと」

      おいおい、真顔で答えられると笑えるだろ

      「いやいや、こういう時は」

      「こうだろ?」

      おたえの前に立ち首に腕を伸ばし
      不意打ち気味に唇を重ねる

      目一杯背伸びをして

      私達10センチ以上身長差あるからな…

      シーンとした室内に外の雨音が大きく聞こえる

      ふと…つま先が少し楽になる

      おたえが抱き寄せてくれ支えてくれたから

      ドキドキする高鳴りがなり止むことはなく
      唇が一度離れる

      「なんで初めてで舌絡めるんだよ///」

      「なんだか、我慢できなくて」

      不意打ちかましたつもりが返された気分

      「むぅ…んッ!」

      「んッ…」

      悔しかったから今度はこっちから舌を絡めにかかる

      なにをバカしてんだかと思える行為

      決してロマンチックとは言えない
      恋人としては初めてのキス

      だけれども

      私とおたえの何よりも特別な一瞬から
      始まった永遠の時間

      その日はずっと唇が休まる事がなかった…

    • 30 名前:匿名スタッフさん ID:5YmYzM2R[] 返信

      「はぁ…やべぇな…」

      風呂上がり自室で一人つぶやく

      何がヤバいのか、言った本人もわかっているわけではない

      ただその日は魂が抜けていたのだろう

      夕飯を共にしたあと、雨の止み間におたえは帰った

      別れ際にもキスをして

      「フフッ…」

      一人で笑う、我ながら気持ち悪い

      恋人として一歩進んだ自分達が嬉しかった

      唇に残る感触がなによりの証拠

      「あ〜今日はちゃんと寝れるかな…」

      ただただ、私は浮かれていた

      「あれ?風呂中にメッセージきてる…」

      スマホを確認するとポピパのメンバーから

      グループじゃなくて個別ってなんか珍しいな

      次の遊ぶ約束とかだろうか

      (あの、有咲ちゃん…その…これはおめでとうって言ったほうがいいよね?///)

      りみからのメッセージ

      なにに対してのおめでとうだ?

      (有咲おめでとうであってるのかな…若干照れるよね///)

      ん〜沙綾まで…なんなんだ?

      「香澄からもだ…」

      (えっと///有咲…大人になっても仲良くしてね?///)

      「なんだこりゃ?3人ともどうしたんだ?」

      変な雰囲気のメッセージに小首を傾げる

      「あっ…予定が更新されてる」

      ポピパのグループカレンダー
      5人それぞれこれからも遊んだりできるように皆で予定を入れあってるのだが

      「夜に予定の更新って…」

      カレンダーを開き驚愕のあまり目を見開く

      (本日有咲とのファーストキスデー)

      時がとまる

      が真っ白な気持ちで布団に入り目を閉じる

      しばらくして身体を起こし枕に顔を埋める

      近所迷惑対策だ

      「…」

      「ちょままッッ!!///」

      友からの祝の言葉が心に深々と突き刺ささる

      「あぁ…あぁぁ///」

      皆にお礼の返事を書いては、送る前に消して

      その繰り返しと恥ずかしさに悶え

      夜はあっという間に過ぎていった

    • 31 名前:匿名スタッフさん ID:lNWJiOGR[] 返信

      おぉおおおぉぉたえぇぇぇぇっ…!!!////

    • 32 名前:匿名スタッフさん ID:hNDFiOTI[] 返信

      おたえ、やってくれる‼

    • 33 名前:匿名スタッフさん ID:5YmYzM2R[] 返信

      >>31
      >>32
      個人的におたえは色々強いと勝手に思っております

    • 34 名前:匿名スタッフさん ID:5YmYzM2R[] 返信

      赤面の思い出が強い記念日

      翌日にガッツリ説教したのも思い出の一つ

      「今後プライベート過ぎることは大開にしないこと」

      「流石に恥ずかし過ぎるだろ」

      「えっ、おめでたいことだよ?」

      「そういうのは、二人の胸の内でいいんだよ」

      「そっか、じゃあ今度から気をつけるね」

      「うん、頼んだぞ…」

      皆に返信するのホントに恥ずかしかったんだからな…

      「あっ、そういえば言いそびれてたけど」

      「どうした?」

      「私、知り合いのグループのサポートで暫く活動するんだー」

      そう言うなり画像を見せてくれる

      私でも知ってるそれなりに、有名なバンド

      「いやいや、なんでその報告があっさりなんだよ!」

      「だって…伝えるのなんだか恥ずかしくて///」

      あれ?私の貞操観念なんか間違えてる?

      「できたら、そちらをグループの記念日に登録して欲しかった…」

      「えっ、さっき有咲が二人の胸の内にっていったよ?」

      「いやいや、これは表向きにおめでたいだろッ!!」

      やっぱりおたえの恥ずかしがるポイントがずれてるんだよな…きっと…

      「でも、そっか…大役だな」

      プロ仕事に関わる事になったおたえ
      自分の事のように、心の底から嬉しかった

      それと同時に夢に向かっていく姿が
      眩しくて

      羨ましかった

      私にはまだ進みたい方向が見つかってないから…

      「皆にも報告して、どこかでお祝いしよう」

      「きっと皆も喜んでくれるぞ」

      「久しぶりに皆集まれるかな♪」

      「そうだな、みんなの予定聞かないとな」

      マイナス思考を振り切るように
      明るい話題で誤魔化してしまった、自分に

      少し嫌気がさした…

    • 35 名前:匿名スタッフさん ID:0OTIxYjc[] 返信

      香澄嫉妬してる?

    • 36 名前:匿名スタッフさん ID:5YmYzM2R[] 返信

      >>35
      色々な意味で嫉妬している感じにかいてます

    • 37 名前:匿名スタッフさん ID:5YmYzM2R[] 返信

      「おたえ (ちゃん)おめでとう!!」

      「みんな、ありがとう♪」

      ポピパのグループチャットに連絡を入れてからすぐに皆から連絡があった

      その翌週には久しぶりに蔵に集まり、おたえのお祝いが開かれた

      「おたえ凄いね、プロへの道って感じじゃん〜」

      「いやいや、まだまだこれからだよ」

      謙遜してはいるけど、仕事の合間で練習をして、帰るのが夜遅くになってる日もよくある

      休みの日は私の相手してくれてるけど…

      まぁ、ちゃんと努力が実を結んだのだ

      (これからはもっとしっかりと支えないとな)

      その後も皆で近況を話し合ったり、
      また皆で遊ぶ計画をたてたり

      暫くぶりなのに全然変わらないこの空間に
      心が踊る

      おたえの嬉しそうな顔がとても微笑ましい

      「そんな有咲の慈愛に満ちた表情も微笑ましい、なんてね」

      「か、からかうなよ沙綾…///」

      心の声を読まれ焦った私に沙綾は

      「ふふ、ごめんごめん」

      沙綾の奴、なんか楽しんでやがるな…

    • 38 名前:匿名スタッフさん ID:5YmYzM2R[] 返信

      片やおたえ達も話が盛り上がっている

      「そういえば、蔵ににおたえの荷物結構増えてるねー」

      「休みは殆ど来てるってきいたけど」

      「うん、休みの日はほとんど有咲と過ごしてる」

      「仲良しで羨ましいなぁー」

      「いいでしょ♪」

      「でもなんだか少し安心したなー」

      「安心?」

      「うん、おたえ達が先に大人になって、私は置いていかれてるのかもって思っちゃってて…」

      「でも久しぶりに話したら二人とも変わってなくて…」

      「香澄ちゃん…」

      「香澄…大丈夫だよ!」

      「おたえ…」

      「私と有咲はまだキスしかしてないからッ!」

      「大人になるのはこれか…ムグゥ…」

      慌てておたえの口を手で塞ぎ、言葉を被せる

      「いいか、香澄の言ってるのは、心の問題だからなッ!」

      この前注意した所なのにッ!

      なにかブッこもうとしたのを必死で止めたので香澄とりみがびっくりしている

      その横で沙綾が必死で笑いを我慢しているのが見えた

      (くそ〜沙綾の奴め…)

      「そ、そうだ、おたえちゃん、サポートに選ばれたのはオーディションとかしたの?」

      りみが一気に話題を変えてくれた
      なかなか強引な展開だけど今は良しとしよう

      「ううん、休憩中にギターを触ってたらメンバーに話しかけられて」

      「試しに音を聞かせてって言われたのがきっかけなんだー」

      「そこで一曲弾き語りしてみたら、誘われたの」

      「へーじゃスカウトだね」

      「おたえ凄いね!ねぇねぇ、どんな弾き語りしたか聞かせてよー」

      そういば、私も経緯とかまでは、聞いてなかったな

      チャンスをしっかりと射止めた話には
      私も少し鼻が高いな

    • 39 名前:匿名スタッフさん ID:5YmYzM2R[] 返信

      「じゃーあの時の弾き語りやってみるね?」

      「ヤッター!!」

      「わぁーめっちゃ楽しみ〜」

      香澄のリクエストに応える形でおたえの演奏を聞くことに

      ギターを肩に下げ音を調整した後

      「この曲は私がとっても、大好きな曲なんだ」

      「それじゃ、聞いてください…」

      「ワクワク♪」

      おたえの演奏が始まる
      アレンジがかかっているのか、聞いたことあるコード進行なんだけど、なんの曲だったか思い出せない

      (でも大好きな曲って言ったからきっとポピパの曲だよな)

      「LOVE!ゆったり平穏な日々〜」

      (……)

      (うぉぃッ!なんでよりによってそれなんだよッ?)

      あわわ、あわわわ、ちょっと待ってちょっと!

      予想外の曲選に内心軽くパニックになる私

      (心の中で歌詞でツッコんじまった…)

      「ねぇ有咲…」

      そんな私に沙綾が小声で話しかけてくる

      「な、なんだよ…」

      「おたえの大好きな曲なんだって」ニヤニヤ

      沙綾…お前そんなに意地悪だったか…?

    • 40 名前:匿名スタッフさん ID:lNWJiOGR[] 返信

      沙綾の愛のあるイジり、良いですよねw

    • 41 名前:匿名スタッフさん ID:0Y2VkZjN[] 返信

      このSSが自分の生きがい

    • 42 名前:匿名スタッフさん ID:hNDFiOTI[] 返信

      更新が待ち遠し過ぎて仕事に集中出来ず

    • 43 名前:匿名スタッフさん ID:hNGViYjY[] 返信

      続きが気になりすぎて夜しか寝れん

    • 44 名前:匿名スタッフさん ID:5MzNhZmV[] 返信

      >>40
      >>41
      >>42
      >>43
      コメントありがとうございます

      応援してもらえていて、とても嬉しいです!

      書き溜めがなくなってもしまったので少しお待ちください

    • 45 名前:匿名スタッフさん ID:5YmYzM2R[] 返信

      おたえのお祝いと香澄の誕生日
      短い期間でポピパ5人で集まれたけど
      その後はなかなか集まる機会がなかった

      おたえも少し忙しくなってしまい、
      一緒の時間が少し減ってしまった

      極力会いに来てくれたりしてくれるが

      時々疲れた表情を見ると、
      申し訳なく思ってしまう

      (私は比較的時間あるからいいけど…)

      寂しいとは口には出せない…
      でも、一緒に居れる時につい…甘えてしまっては後で悶える

      (私のキャラじゃねぇ…)

      でも来週の私の誕生日には皆で集まりパーティーをしてくれる

      内心楽しみ過ぎでヤバい

      (そういえば、おたえからプレゼントのリクエスト問われてた)

      色々考えた結果

      (おたえが選んでくれたならなんでもいいぞ!)

      一番困るであろう返答なのはわかっていた
      でも実際そうなのだ

      おたえがくれるならなんでも嬉しいと思える程に花園たえの存在が私の中では大きかった

    • 46 名前:匿名スタッフさん ID:5YmYzM2R[] 返信

      「ハッピーバースデイ!有咲 (ちゃん)」

      「ありがとうな、皆!」

      パーティー当日

      蔵に久しぶりに沢山の声が響く

      「集まるのが3ヶ月ぶりってちょっとびっくりだねー」

      「皆それぞれに予定ができちゃうからね」

      「でも時々でも皆で集まれるのは嬉しいね」

      「そうだねー、皆が元気そうでなによりだよ」

      卒業して半年と少し、それくらいなのに高校生時代が凄く特別だったのが身にしみる

      「さて、なんだかしんみりしちゃいそうだから」

      「プレゼントタイムにしようか」

      「そうだね、有咲ちゃんこれは私達3人から」

      「本当にありがとうな!開けてもいいか?」

      「もちろん〜開けてみて?」

      3人から貰ったプレゼントをあけると

      「おぉ〜かわいい帽子だな」

      「でもなんで2つ?」

      中身は色違いの同じ帽子

      「これはね…」

      首を傾げる私の目の前から片方の帽子を取る沙綾

      「こうかな?」

      おたえの頭に帽子を被せる

      「わぁ〜有咲とお揃いだー」

      そういうことね

      私も帽子を被り皆に見せる

      「二人とも凄く似合ってるよー」

      「お揃いなら有咲もダブルに嬉しいよねって皆で決めたんだ〜」

      そういえば持ってなかったなお揃いの物って…

      「3人とも本当にありがとうな、二人で大事に使わせてもらうよ!」

      「…」

      「えっ…なに?なんか変なこと言ったか?」

      「有咲が…照れないなんて…」

      えっ…そこに驚く所なの?

    • 47 名前:匿名スタッフさん ID:5YmYzM2R[] 返信

      「3人の予想ではもっとお揃いに対して照れるとおもったんだけどなー」

      「いやいや、どんな予想だよそれ」

      「おたえちゃんは驚かないってことは、こんな有咲ちゃん珍しくないの?」

      何気に失礼だなみんな

      「うん、有咲は昔ほどツンツンはしてないよ」

      「なんだよツンツンって」

      「でもその代わり最近凄く甘えん坊になったと思う」

      「甘えん坊ー?」

      「ちょっ、ちょっとまておたえッ!」

      そんな言葉の静止など気にも止めないのが花園たえだ

      「最近二人になると、ずっとギューってしてきて離してくれないんだー」

      「へっ〜…///」

      「…」 

      私はただ沈黙を貫き俯く

      否定するのもおたえに失礼な気もする
      しかし皆からの視線も耐え難い

      「二人とも仲良しなんだね」

      「凄く羨ましいー」

      りみの肯定的な言葉が場を動かしてくれる

      (ありがとう、りみ!)

      「有咲…」

      「な、なんだよ…」

      最近の沙綾にはからかわれがちなので
      若干身構える

      「おたえと上手くいってるみたいだね」

      「会う時間減ったみたいだったから心配してたんだ…」

      「沙綾…」

      慈愛に満ちた眼差しに包まれる

      心配してくれてたのに邪推してごめんな

      「恋人なんだもん、いっぱい甘えちゃいなよ」

      「お、おう」

      「でも後でキャラと違うって悶えるのが有咲だよね」

      「…」

      「…お可愛いこと…」ニヤニヤ

      本当にお前は知らない間になにがあったんだよッッ!

    • 48 名前:匿名スタッフさん ID:xMTk1ZjI[] 返信

      朝から浄化された…

    • 49 名前:匿名スタッフさん ID:hNDFiOTI[] 返信

      有咲が可愛すぎる

    • 50 名前:匿名スタッフさん ID:xNjM1MmQ[] 返信

      デレデレありさよき

    • 51 名前:匿名スタッフさん ID:5YmYzM2R[] 返信

      >>48
      >>49
      >>50
      甘い空間を感じてもらえたなら幸いです

    • 52 名前:匿名スタッフさん ID:5YmYzM2R[] 返信

      「そうだ!私もプレゼントあるんだ」

      「ほらほら〜有咲」

      沙綾に背中を押されおたえの前に差し出される

      「あっ…ありがとうな」

      「プレゼントはねー、盆栽だよ」

      盆栽か、おたえが選んできた子ならめちゃくちゃ大事にしないとな

      「はい、うさぎみたいで可愛いでしょ?」

      「おっ…おう…」

      これは確かバニーカクタスだな

      名前の通りうさぎっぽいのが特徴

      雑誌で見たことかある

      「有咲なら上手に育てられるよね!」

      「あっ…あぁ…ありがとうな…」

      「ねぇ…りみりん、あれって…」コソコソ

      「香澄ちゃんシーだよ…」コソコソ

      おたえから小ぶりな鉢植えを受け取る

      サボテン育てるのは初めてだな…

      「もう一つあるけど、それはまた夜にするね」

      「そんなに用意してくれるとか、なんか悪いな」

      「夜〜?」

      「うん、明日もオフだから今日はお泊りするんだ」

      「あっ、私も明日フリーだよ」

      「私も〜」

      「偶然だねぇー私もなんだー」

      「へー珍しいな、皆おなじって」

      「おたえ、お泊りいいな〜私も久しぶりにしてみたいなー」

      香澄の何気ない一言

      「か、香澄ちゃんっ!?…ちょっと…」

      即座にりみが香澄に何かを耳打ちする

      「なになに?…ふむふむ…あっ…///」

      何かに気づいたって感じでこちらの顔をみてくる

      「な、なんだよ香澄」

      「イエ…タイヘンシツレイをイタシマシタ…///」

      なんで急にカタコトなんだよ…

    • 53 名前:匿名スタッフさん ID:5YmYzM2R[] 返信

      「そうだよね、流石に恋人達の夜を邪魔するのは野暮だよねー香澄♪」

      「あぅ…///」

      あっ…沙綾の標的が香澄に変わった

      (逆に気を使われる方が変な感じするんだが)

      「でも、明日皆用事がないなら久しぶりにでかけない?」

      「あっ、それいいね!」

      「そうだな、せっかくの機会だしな」

      「私も賛成、でも集合はお昼からにしよか」

      「沙綾、どうして?」

      「だって、朝からだと有咲とおたえが寝不足かもしれないよ?」

      「へっ!?えっと…///」

      最近思ったが…
      香澄の奴、激しいスキンシップするくせに、
      その手の話になるとウブすぎるんだよな

      「沙綾、心配どうも」

      「確かに話し過ぎて、寝不足になるかもな」

      「あっ…そ、そそ、そうだよね」

      「久しぶりだもん、二人とも沢山話しするよね///」

      「有咲、なかなか考えたねー」

      「別に、普通のことだと思うぞ?」

      少しだけ、してやったり感はあるけどな

      「?」

      「フフ…やっぱりポピパの皆でいると」

      「めっちゃ楽しいね〜」

      後で少しおもった

      私は付属に進学したから比較的知り合いってのもいる方だ

      でも香澄も沙綾もりみも新しい環境
      今までと周りも違うよな

      こんなにバカできるのもポピパが集まれた時だから…

      沙綾のいじりもテンションの高さからかなって思うと

      ほんの少しだけ胸がキュッとなった…

    • 54 名前:匿名スタッフさん ID:hNDFiOTI[] 返信

      恋愛方面の話に疎い香澄良いですね。

    • 55 名前:匿名スタッフさん ID:xNjM1MmQ[] 返信

      これだから香澄は可愛い

    • 56 名前:匿名スタッフさん ID:5YmYzM2R[] 返信

      >>54
      >>55
      ギャップっていいですよね

    • 57 名前:匿名スタッフさん ID:5YmYzM2R[] 返信

      「有咲、お風呂お先〜」

      「おう、じゃ私も済ませてくる」

      昼間香澄達が話題にしていたけど、
      実はおたえが泊まっていくことは珍しいことではない

      風呂に入って私の自室に戻ってくる
      結構見慣れた光景だ

      (まぁ実際からかわれるもんな〜)

      湯船に浸かり、色々物思いにふける

      明日も皆と会える
      楽しい時間の折り返し地点だと思うと
      ワクワクがとまらない

      (…プレゼント…どうすっかな…)

      再来月にはおたえの誕生日

      今日2つも貰うからにはちゃんと返さねば

      (そういや、なんで後でにしたんだろ…)

      サボテンと同時でもいいような

      でも二人きりの時に渡すから意味があるのか…

      おたえの突拍子の無い所はたまにわからないからな

      (さっさと上がろ…)

      後で答えがわかること

      それよりも一緒の時間を少しでも長く

      そんな想いから風呂の時間が
      いつもより少し短くなる

      「おたえー何か飲むか?」

      自室の戸を開けおたえに声をかけると

      「有咲、お誕生日おめでとうー」

      正座で出迎えられる

      「お、おう…ありがとう…?」

      「もう一つのプレゼントだよ」

      なにも無い空間に手を広げるおたえ

      「?」

      「あっ、ごめん忘れてた」

      言うなりやカバンから何か取り出す

      「改めて、はいっ!」

      あぁーこれが世に言う、プレゼントは私か

      これは確かにみんなの前では渡せないな

      (ふふ…しかし今の私なら取り乱したりはしない)

      そう、私も成長している

      ちょっと鼻血が出そうになっただけだ

    • 58 名前:匿名スタッフさん ID:5YmYzM2R[] 返信

      と、とりあえず気を取り直して

      「そんな大きなリボンどうしたんだよ」

      「この前プレゼントのこと相談した先輩がくれたんだー」

      「これなら有咲も大満足だって」

      「あっ、匿名希望って言われたから誰かは内緒だよ」

      どんなアドバイスだよそれ…

      おたえの身近な先輩といえば…

      (先輩達)

      あれ…彩先輩以外なら言いそうな気がしてきた…

      (まぁ、勝手な予想だけど…)

      「嬉しくなかった?」

      「いやいや、嬉しいにきまってるだろ」

      ポフッ…

      おたえの広げられた腕に潜り込むように身体をあずける

      最近はこうやって密着して甘える

      「有咲いい匂い…」

      私の髪に顔を近づけてくる

      「なんかくすぐったいな…」

      「…プレゼント成功したって花音先輩に報告したほうがいいかな?」

      「…それ本当に恥ずかしいから…」

      「…」

      「いやッ!匿名の意味ッッ!!」

      その日の夜は永かった

      私の誕生日

      恋人より先に一つ年を重ねた

      それとは別に二人で大人に…

    • 59 名前:匿名スタッフさん ID:5YmYzM2R[] 返信

      30

      次の日約束通りに昼からポピパで再びあつまった

      「あ、有咲、おたえー」

      「皆お待たせー」

      「二人とも昨日の帽子だ、似合ってるよ」

      「ありがとう、ずっと大事にするから」

      少し照れくさかったけど皆前で使えて良かった

      「昨日は夜ふかし?」

      「ノーコメント」

      沙綾と見合わせ吹き出す
      慣れたらかわせるもんだ

      「皆お昼まだだよね?」

      「どこかで済ませちゃおっか」

      「じゃーハンバーグかな」

      「おたえちゃん即決なんだね」

      他愛のない会話

      (今となっては、こういうのが楽しいだよな)

      「香澄ー、わたしらも行こうぜ」

      「うん!あれ、有咲ー」

      「ここ虫に刺されてるよ?」

      「ッ!!」

      「か、香澄ちゃん、それは…」

      「あっ、そっかーだから痒いのか(棒)」

      「おほほほ(棒)」

      突然放たれたキラーパス

      私は全力でかわしにかかる

      「香澄ーそれは違うよ」

      「?」

      「そこは朝私がつけたキスマークだよ」

      「それじゃ行こ♪」

      「えっ、あぁ…うぅ、うん…///」

      あはは、香澄のやつめっちゃ動揺してやんの

      「あの、有咲ちゃん、絆創膏いる?」

      「…ありがとう」

      逆に私は恥ずかし過ぎて真顔だけどなッ!

      「ほら、絆創膏かして?」

      「あ、あぁ…」

      からかわれると思っていた沙綾が絆創膏を貼ってくれた

      「沙綾も、ありがとう…」

      「次からは髪下ろした方がいいかもね」

      「そうする…」

      「今はからかわないんだ?」

      「流石にここはね…ねぇりみりん?」

      「うん、仲良しで羨ましいよ有咲ちゃん!」

      「二人とも…」

      気遣いと優しに涙がでそうだ

      「それでさ…」

      「ん?」

      「…どうだった?///」

      「そんなの聞くな〜ッッ!!///」

      結局私が恥ずかしい
      思いさせられるじゃねぇかッ!!

    • 60 名前:匿名スタッフさん ID:hNDFiOTI[] 返信

      有咲をからかう沙綾好き

    • 61 名前:匿名スタッフさん ID:yOWQ4ZWN[] 返信

      痕は消えにくいのやから気を付けや…

    • 62 名前:匿名スタッフさん ID:xNzRiYjJ[] 返信

      香澄の初体験エピソードもぜひ書いて欲しい…
      さーやは経験ありそう

    • 63 名前:匿名スタッフさん ID:yMmU2MjE[] 返信

      からかい上手の山吹さん

    • 64 名前:匿名スタッフさん ID:5YmYzM2R[] 返信

      私は流石に怒った

      「あのな、前にも言ったけど」

      「二人の間の事をオープンにしすぎない」

      「そう約束しただろ?」

      「…ごめんなさい…」

      ちゃんと謝ってきたのだからそこで終われば良かったのに…

      「いいや、今回はしっかり言わせてもらうぞ」

      「だって、あれは明らかにわざとだろ」

      「あの言い方すれば恥ずかしい思いするの、流石にわかるだろッ!」

      一度出始めた言葉は歯止めがきかず
      いつもより厳しい言葉を叩きつけてしまう

      「…ほんとうに…ごめんなさい…」

      少し泣きそうなおたえの顔に責め立てる感情が刺激される

      「…言い訳なのはわかるけど…聞いてほしい…」

      「なんだよ?」

      自分でもわかるほどトゲトゲしい

      偉そうに…心の中で自分に毒づく

      「周りに言えば、みんな有咲に色目使わないと思って…」

      「色目?」

      「だって…有咲かわいいし、スタイルもいいから…」 

      「他の人に取られたくなくて…」

      なんとも意外な理由

      「なんだよ…それ…」

      「…ごめんなさい…」

      ヤバい…抑えがきかない…

      「そんなに私のこと好きってことか?」

      「うん、とってもッ!」

      勢いよく応える言葉からくる優越感

      「でもさ、あんな恥ずかしい思いさせられちゃぁ」

      「おたえの事嫌いになるかもな」

      その一言で
      おたえの目から大粒の涙が溢れ出した

      「やだ…イヤだ…お願い…」

      「嫌いにならないで…」

      消え入りそうなおたえの声

      流石に少し罪悪感がよぎる

      過ぎたことをそこまでこだわるつもりなかったから

      ただ子供のように泣きじゃくるおたえを
      見て私は…
       
       
       
       
       
       
       
       
      「ねぇ、その話まだ続く?」

    • 65 名前:匿名スタッフさん ID:5YmYzM2R[] 返信

      「へっ?」

      「いや、へっ?じゃなくて、相談事は?」

      「今思いっきり相談してるじゃねぇか」

      「…夢の中のこと相談されても」

      とある日
      おたえの誕生日プレゼントのことで相談があるとランチに誘われた

      しかし今朝の夢でみたことを先に話され

      「でもな、注意とはいえ泣かせてしまった心苦しさってのがあってだな…」

      「これは惚気?」

      「ハァッ!?べ、別に惚気けてねぇし」

      「…」

      「なぁーどう注意したらいいと思う〜?」

      「別に注意しなくてもいいんじゃない?」

      「正直これ以上の展開はないんだし」

      「いや…まぁ…そりゃ〜な/// 」

      「というか夢の中色々ツッコミ所満載だよ」

      「有咲をヨイショしてるし」

      「ましてや、そんなにSっ気ないでしょ?」

      「まぁ…確かにエムな方かと…」

      「ごめん、話し振っておいてなんだけど、友達の属性は生々しくてちょっと…」

      「あ、あぁ、ごめん…」

      「…」

      「それで本筋の相談って…」

      「あぁ〜我が夢ながら悩むッッ」

      「…ここ有咲の奢りでいいよね?」

      「あぁぁ…これは私の方が依存しちまってるってことか?」

      「どうだろね?あっすいませんー」

      「追加でいちごのパフェとアイスティーを…」

      「やべぇ…おたえ泣かしてごめんよ〜ッ!!」

      「夢の中のおたえでしょ…」

      (まぁ、最近あまり会えてないとは聞いてから)

      (話しきくだけでもガス抜きになるでしょ)

      (あっ…持ち帰りも頼んじゃおっと♪)

    • 66 名前:匿名スタッフさん ID:xNjM1MmQ[] 返信

      惚気ですねーニマニマ

    • 67 名前:匿名スタッフさん ID:hNDFiOTI[] 返信

      惚気だな(·∀·)ニヤニヤ

    • 68 名前:匿名スタッフさん ID:0Y2VkZjN[] 返信

      可愛くてスタイルがいいって自覚してる有咲可愛い

    • 69 名前:匿名スタッフさん ID:5YmYzM2R[] 返信

      >>60
      >>63
      これも一つの仲良しの形ですよね

      >>61
      若気の至りってことで

      >>62
      御期待頂いた内容とは違う方向になると思いますが…

    • 70 名前:匿名スタッフさん ID:5YmYzM2R[] 返信

      >>66
      >>67
      やはりノロケ以外のなんにでも無いですね〜

      >>68
      夢の中って怖いですね、
      ただ本当にスタイルいいので否定はできないですよね

    • 71 名前:匿名スタッフさん ID:5YmYzM2R[] 返信

      番外編2(前2つに番外編1とつけ忘れてしまいました)
       
       
       

      「りみりん、急にごめんね…」

      「ううん、大丈夫だよ」

      色々思い悩んだ末
      りみりんに相談しようと、お家にお邪魔した

      「えっと…何から言おうかな…」

      「ゆっくりでいいよ」

      「じゃ…りみりんあのね…」

      「なぁに?」

      たどたどしくも質問をしてみる

      「りみりんはね、有咲達のことどう思う?」

      「えっ?」

      「あっ!変な意味じゃなくて、その…二人がラブラブなの見てなにか思うかなって…」

      うぅ…言ってる自分が恥ずかしいよ

      「そうだね、幸せそうだと思うよ」

      「私から見たら羨ましいかな」

      「羨ましい、羨ましいか…」

      「香澄ちゃんは違うの?」

      「わからないの…別にヤキモチ焼いてるつもりはないんだけど…」

      「でも寂しいのかもしれない…」

      「寂しい?」

      「ずっと皆一緒だったけど、卒業と当時に学校とかはバラバラで」

      「でもポピパって形は残して皆仲良しって感じなのに」

      「今までと違うのかなって…」 

      上手く纏まらない気持ちをざっくりと言葉にする

      それでもりみりんはしっかりと聞いてくれる

      「そうだね、確かに高校時代のポピパとはもう違うのかもしれないね」

      やっぱり…りみりん口から改めて聞くと寂しさが胸突き刺す

      「でもね、それは悪いことじゃないと思うよ?」

      「そうなのかな…?」

      「うん、私も今の学校に行ってから、友達はふえたけど」

      「今でもポピパの皆といる時は一番楽しよ」

      「高校の時みたいに毎日遊んだりはできなくなったけど…」

      「でもあの3年間で築いた私達の関係はなんにも変わらないよ?」

    • 72 名前:匿名スタッフさん ID:5YmYzM2R[] 返信

      「香澄ちゃんの寂しいて気持ちもとてもわかるけど」

      「でもきっとこれから私達は色々な形で生活が変わっていくと思うの」

      「でもね、それはお別れじゃなくて新しい付き合い方なだけなんだよ」

      「ポピパの仲良しはずっと続くんだよ」

      「りみりん…」

      そっか…きっと私はまだ、
      あの3年間のポピパのままをずっと求めしまってるんだ…

      卒業して変わっていく中で皆は新しい付き合い方でポピパと向き合ってるのに私は…

      「なんだか、偉そうに語っちゃってごめんね」

      照れ笑いするりみりん
      でもきっと本音なんだと思う

      「ううん、りみりんが言ってくれたことが正しいんだと思う」

      「ポピパの絆は形が変わって変わらないもんね」

      少しだけ胸の中軽くなった気がした

      「良かった〜上手く伝わってくれて」

      でも一つ別の問題が…

      「でもね…その二人のラブラブに結構アタフタしちゃって…」

      普通にカップルとして仲良しなのを見てると私も嬉しい気持ちがある

      でも…

      そう…

      私はこの手の会話がとても恥ずかしい

      「今まであまり気にしてなかったけど」

      「私どうやら、実際の恋愛事には意識しすぎちゃって〜///」

      相談ついでにと、りみりんには本音を話してみる

    • 73 名前:匿名スタッフさん ID:5YmYzM2R[] 返信

      「私も香澄ちゃんの意外な所だと思ったな〜」

      「よく皆に抱きついたりしてたのにね」

      「うぅ…そうなの〜友達とハグとかは全然普通なのに〜」

      「ふむ…」

      何かを思案するりみりん

      「やっぱり香澄ちゃんもそういうことを経験するしかないんじゃないかな?」

      「えぇッ!ムリムリッ!!」

      「恋愛なんてそんな…//」

      好きな人は沢山いる

      でもそれは愛情とは少し違う
      自分ではそうとしか思えない

      「確かにいきなり恋人作るのは無理だよね〜」

      「うん…///」

      「…」

      微妙な空気が流れちゃった…

      ど、どうにか話題をッ!と思っていると…

      「ねぇ、香澄ちゃん…キスしてみる?」

      「ふぇッ?」

      ハッキリと聞こえた

      自慢じゃないけど、正直そういう単語に
      敏感になっていたので聞き間違えるはずがない

      「り、り、りみりん…な、なにを」

      「ウチね…香澄ちゃんとならって…」

      りみりんがにじりよってくる

      ど、どうしよう

      もちろんりみりんの事は好きだけど
      そういう対象に思っていたわけでは…

      ガシッ!!

      「ひぃッ…」

      両肩を掴まれ情けない声がでてしまう

      「香澄ちゃん…いくよ?」

      「んん…」

      多少強引なりみりん
      それも良いのかなって思ってしまった自分がいた

      ギュッと目を閉じ身構える

      チュッ…
      ほっぺたに柔らかくて暖かい感触

      ほっぺた?

      「いまの…」

      「ふふ…ごめんね香澄ちゃん」

      「驚かせすぎちゃったよね」

      「りみりん〜〜」

      安堵のような、残念なような叫びをあげ
      力が抜けてしまった

      「沢山お話して喉渇いたよね?」

      「なにか飲み物とってくるね」

      「あ、ありがとう…」

      バタン…

      りみりんが部屋を出ていく

      「はぅぅ〜…」

      先程の事が急に思い出される

      「…」

      感触のあった頬を指でなぞる…

      「家族意外とは初めてだな…」

      突如訪れた初体験…

      一瞬でもいいかなって思った私も…

      (これから変化しちゃうのかな…)

    • 74 名前:匿名スタッフさん ID:xNjM1MmQ[] 返信

      どSりみりんとウブな香澄いいぞ〜

    • 75 名前:匿名スタッフさん ID:hNDFiOTI[] 返信

      あんなにハグとかしていた香澄も恋愛には疎いと言うギャップがイイ

    • 76 名前:匿名スタッフさん ID:5YmYzM2R[] 返信

      >>74
      >>75
      これはこれでありかな〜と思ってかいてます!

    • 77 名前:匿名スタッフさん ID:5YmYzM2R[] 返信

      番外編3

      冷蔵庫から飲み物を取り出し
      コップに注ぐ

      「ふぅ…」 

      色々な事を頭の中で整理する

      香澄ちゃんの相談事は少なからず
      私も感じていたこと

      楽しかった思い出 

      その思い出が大きいだけに
      今感じる不安が色濃く感じる

      「…」

      唇を触り感触を思い出す

      ギリギリ悪戯扱いでいけたかな?

      ちょっと調子に乗りすぎたと反省する

      ポピパの絆は自分にとっても大切なもの

      それはこの先もずっと…

      香澄ちゃんに伝えたことは自分へのメッセージでもある

      だからこそ、その絆を守るための変化を受け入れなきゃならない

      心の中でそう呟き自分と向き合う

    • 78 名前:匿名スタッフさん ID:5YmYzM2R[] 返信

      先程の身構え硬直していた香澄ちゃんが
      脳裏をよぎる

      「怖がらせちゃったよね…」

      様々な感情を含ませ目を閉じていた彼女

      思い出すだけで…

      「めっ~ちゃッ!興奮する~ッッ!!」

      あの顔を見たとき身体中がゾクゾクしてたまらなかった

      「はぁ~ッ///」

      今思い出しただけでもトリハダがたつ

      ギリギリ持ち堪えほっぺたに済ませたのは我ながらナイスだと思う

      「まだ口は早いものね…」

      いつか…と考えただけでニヤけてしまう

      「そろそろ戻らないと」

      ニヤけた顔を手で引き締め

      「んっ…んんっ…」

      「チョ…チョコ…」

      「チョココロネ~♪」

      喉のチューニングをして部屋へと戻る

      香澄ちゃんの中では
      りみりんはカワイイでいないとね

      「香澄ちゃんお待たせ」

      「お茶しかなくてごめんね?」

      「あと…さっきは怖かったよね?」

      「いきなりごめんね…」

      「私のこと…嫌いになっちゃったよね…」

      「…」

      「えっ!許してくれるの?」

      「フフ…香澄ちゃんは優しいね」

      「これからも仲良くしてね?」

      「そうだ!これからまだ時間ある?」

      「久しぶりに一緒に映画みない?」

      「香澄ちゃんと見たいのみつけたんだ」

      私の中の変化が声に現れる

      「二人で楽しも?」ニッコリ

    • 79 名前:匿名スタッフさん ID:0Y2VkZjN[] 返信

      かすりみとかいう新境地…よい…

    • 80 名前:匿名スタッフさん ID:hNDFiOTI[] 返信

      さらに出来るようになったな、りみりん!(シャア·アズナブル風)

    • 81 名前:匿名スタッフさん ID:1ZjlhMTV[] 返信

      香澄が悪いと言われがちだけど絶対恋愛にはウブだよ(断言)

    • 82 名前:匿名スタッフさん ID:xNjM1MmQ[] 返信

      大学生になってりみりんに何があったんだ!でもこれもこれでいい

    • 83 名前:匿名スタッフさん ID:5YmYzM2R[] 返信

      先日沙綾とランチした際
      私の情緒が不安定だったことから
      相談事が解決しきれなかったのだけど…

      でもヒントになるとこは沢山あった

      今日はそのヒントから導いた事を相談しようとある人と喫茶店で待ち合わせる

      「すいません…お待たせして…」

      「いえ、こちらこそ急に呼び出してすいません」

      向かいの席に座る燐子さん

      「久しぶり…有咲」ニコッ

      「はい、燐子さんもお元気そうで///」

      ここしばらくは会えてなかったが、
      燐子さんが卒業してからも、
      たまにお茶をしたり、本を貸し借りしたりと交流はあったので連絡を取るのは慣れたもの

      卒業後、服飾を学ぶため専門の学校に通っている
      今考えている目的を相談するのに一番最適な人物

      「誕生日プレゼントの…相談ってことだけど…?」

      「はい、そうなんですよ」

      高校時代より、少し砕けた喋り方、
      そして名前呼び…
      私は先輩でなく「さん」で呼んでいる

      そう、二人の時は

    • 84 名前:匿名スタッフさん ID:5YmYzM2R[] 返信

      燐子先輩達3年生が生徒会を一足先に卒業
      する日

      生徒会室での荷物を整理を手伝い終える

      「これくらい…ですね…」

      「もともと、皆さん私物とか少なかったですからね、早く終わりました」

      約一年間を燐子会長の元で
      生徒会のメンバーとして活動

      忙しい時も沢山あったけど、その分
      燐子先輩や紗夜先輩達と仲良く慣れた気もした

      「なんだか、しんみりしちゃいますね…」

      「そうですね…」

      「淋しくないと言うと嘘になりますね…」

      少し憂うように微笑む燐子先輩にこちらも少し物悲しさを覚える

      「改めて、会長お疲れ様でした」

      「いえ、私は皆に助けてもらった立場なので…」

      「もちろん…市ヶ谷さんにも…」

      「いやいや、私なんて…」

      「ふふ…今年の経験を次に活かせてもらえたら…嬉しいです…」

      次…やっぱり終わりなんだと実感する…

      「氷川さんが戻れば…戸締まりして帰りましょう」

      「はい…」

      職員室に荷物を返しに行ってくれた紗夜先輩、直ぐに戻るだろう

      そうすれば本当に終わり…

      そう思うとこの日何度も発した言葉が
      再び口から溢れる

      「やっぱり寂しいですね…」

      「…ふふ…それだけこの一年頑張った証拠です…」

      「でも明日から先輩達はいなくなると思うと…」

      やはり私は…結構乙女な部分があるようだ…

      「学校には来てます…私で良ければ…頼って下さい」

      「ありがとうございます」

      「いつも燐子先輩みたいなお姉さんが入ればなーっ思ってました」

      「…えっ…」

      「あっ…」

      ヤバい…なんかノリで凄く恥ずかしい事を口走った…

      顔がカーっと熱くなってくる

      「…深く…気にしないでください…//」

      「…」

      しばしの沈黙

      「市ヶ谷さん…」

      急にフワッと柔らかくていい匂いに包まれる

      「あっ…あの…//」

      突然のハグにかなり焦る

      「私も…こんなにしっかりした妹が居たら嬉しいな…」

      「…有咲…」

      「…」

      「…うぅ…グスッ…」

      我慢が効かなくかり
      啜り泣く私の頭を撫でてくれる燐子さん

       
       
       
       
      (…)

      (どうしょう…部屋に入れない…)

    • 85 名前:匿名スタッフさん ID:5YmYzM2R[] 返信

      そんな経緯ののち名前呼びが定着
      私も結局甘える所は甘えてしまっている

      「誕生日のプレゼント…」

      「一つ案が…」

      「えっ…本当に?参考までに聞かせてください」

      大学生になってさらに色っぽくなった燐子さん
      (こんな女性に慣れたらななー)

      そんな憧れの人が奨めるならきっと参考になるはず

      「プレゼントは私作戦です…」

      「すいません…それ…先にやられちゃって…」

      「えっ…早いね…色々と」

      「ま…まぁ…10ヶ月ほどですから…」

      「…」

      「その作戦…したんですか?」

      「…お願いされて…少々…」

      (あぁ…あちらの趣味か…)

      私の先輩周りって…流行ってるのかなこれ…

    • 86 名前:匿名スタッフさん ID:wZTQzZTk[] 返信

      燐子の恋の行方…
      気になる…

    • 87 名前:匿名スタッフさん ID:hNDFiOTI[] 返信

      大学生になった燐子の色気ヤバそう(小並感)

    • 88 名前:匿名スタッフさん ID:5YmYzM2R[] 返信

      >>79
      >>80
      >>81
      >>82
      きっと大学生デビューですね(適当)

      ウブな香澄はやはりギャップがあっていいと思います

      >>86
      私の過去作に
      「私がNFOにハマった理由は…」
      というのを投稿しています
      そこに答えがあるかと(空きあらば宣伝)

      >>87
      私も同じ考えです(小並感)

    • 89 名前:匿名スタッフさん ID:5YmYzM2R[] 返信

      おたえの誕生日とクリスマスを兼用した
      パーティー

      年末はみんな忙しいとの事で今年はそうなった 

      「最近5人揃うのは誰かの誕生日だねー」

      「そうだな、やっぱそれぞれ課題とか違うもんな」

      それぞれに忙しさがある
      みんな互いにそれを嘆くことはしない

      ちゃんと集まれる日はしっかりと抑える

      「でも最近香澄とりみはよく遊んでるんだよね?」

      「えっ…あぁ…うん…」

      「うん、最近休みの日がよく合うんだー」

      どうしたんだろ
      香澄の奴なんか歯切れわるいけど…

      「さて、本命の前に私達から先にプレゼント渡さないとね」

      なんか妙にハードル上がる言い方だな

      「はい、おたえー!」

      「3人ともありがとうー、開けていい?」

      「うん、開けてみて」

      「わぁーウサギ柄のバスタオルだ!」

      「実用的にね、市ヶ谷家に置いとく用にね」

      「なるほどー!じゃ、これ有咲よろしく」

      「お、おう…」

      唐突に渡されたバスタオルを受け取る
      なんかおたえがこの家にいるのが前提なのな… 

      さて…次は私だな

      「ちょっと取ってくるからまってて」

      「?」

      「はい、誕生日おめでとう」

      約60センチの袋を手渡す

      「わぁ…凄っ…」

      予想外の大きさに驚くおたえ

      いや、おたえ意外も驚いてるな

      「随分頑張ったみたいだね?」

      「まぁな、手作りの案助かったよ」

      沙綾の手作り案を参考に
      燐子さんの協力の元、約一ヶ月の手作り

      自分なりに頑張った作品だ

    • 90 名前:匿名スタッフさん ID:5YmYzM2R[] 返信

      「凄い…ウサギ型のクッションだ!」

      中身はビーズクッション
      燐子さんに布を型抜きしてもらい
      慣れないながらも縫うのは自分で

      「ここにおいてあるクッションも少しヘタレてきてるからな、でも…」

      「ごめんな…ちょっと失敗した」

      そう…ビーズ入れすぎて弾力が良すぎてしまった

      「ううん…すっごく気持ちいい…」

      そう言って抱きしめ顔をクッションに埋めるおたえ

      良かった気にいってはくれたようだ

      「有咲ちゃん、手作りなんて凄いね」

      「まぁ…協力してくれる人いたからな」

      作りきった時の充実感か凄いと言われて
      単純に照れるし、気分が大きくなってしまう

      「おたえ、大丈夫?息できてる?」

      「うん~大丈夫~」

      いやいや顔を上げて返事しろよ
      ていうかなんでそんなに顔突っ込んでるんだよ

      「私…この感触すっごく好きだなー」

      「大好きな感触にそっくり」

      「えっ?大好きな感触ってなになに?」

      「おたえちゃんなら、やっぱりウサギかな?」

      「…」

      「…これは秘密…」

      おっ…なんか意味深だな
      私もなんか気になってしまうじゃないか

      「え~なんだかもったいぶるねーおたえ」

      「なんだ余計気になっちゃう〜」

      「…でも…有咲に許可とらないと」

      えっ…私の許可待ちの発言とか…
      皆の視線がこちらに集まる

      「いやいや、なんで私がでてくるんだよ」

      「なんだか私も気になるから教えてくれよ」

      「有咲がいいなら…わかった…」

      うっとりした表示でクッションに頬ずりするおたえに
      注目があつまる

      「あのね…」

      「このクッションの感触」

      「有咲のお〇〇いの弾力とそっくりなんだ」

      「…」

      訪れる沈黙

    • 91 名前:匿名スタッフさん ID:5YmYzM2R[] 返信

      私が馬鹿だった
      私の許可ってきたんだから先に
      私だけ答えを聞いておくべきだったのに

      手作りを褒められ舞い上がって順序を履き違えた

      「…」

      今回ばかりは自業自得だ
      私の確認不足

      そう心の中で一人呟く

      「ねぇ、おたえ…」

      なんとも言えぬ雰囲気を察してくれた沙綾 
      きっと空気を変えてくれると
      私の期待が膨らむ

      「ちょっとごめんね…」

      ムニュ…

      言うなりおたえのクッションを指で突く沙綾

      「おぉ~…」

      いや…こっちを見るな…

      「わ、私も…」

      ムニュ…

      「わぁッ…」

      だから突きながらこっちを見るな…

      「わ、私も…///」

      ムニュ~

      「…///」

      無言でこっちみんなッ!!

      失敗の弊害がこんな形で現れてしまうとは…

      おたえはまだクッションに顔を埋めて遊んでやがる

      (たく…人が恥ずかし目にあってるんだぞ)

      とはいえ今回は自業自得感が凄いので
      ただ耐え忍ぶ

      諦めモードの私は…

      「全くなんだよ…皆して…」

      ムニュ…

      開き直り自分もクッションを突いてみる

      (あっ…ほんとに似てるかも…これ…)

    • 92 名前:匿名スタッフさん ID:5YmYzM2R[] 返信

      「やっぱり夜は寒いね」

      「そうだな…息が白いのがよくわかるな」

      おたえの誕生日からあっという間に大晦日

      もうすぐ日付が変わり新たな年が始まる

      「気がつけばあっという間の一年だったなー」

      「お互い新しい環境で結構目まぐるしかったもんな」

      「無我夢中だったのかも」

      二人で歩く夜道
      いつもより家の電気がついてるように思える

      「それでも楽しい思い出ばっかりだったよ」

      「有咲と沢山過ごせたから」

      「それは、私もだよ」

      一瞬頭の中で恥ずかし目を受けた事ばかりよぎったけど
      もう今年に置いていこう

      鳴り出した除夜の鐘と共に

      「今年が終わるねー」

      「だな…とりあえず一年お世話になりました」

      「一年お世話しました」

      「おいっ!」

      二人で吹き出し笑い合う

      他愛もない会話
      それも大事なひととき

      「お参りでなにお願いするか考えてる?」

      「そうだなー、まだ漠然としてはいるけどな…」

      「私は考えてあるよ」

      「有咲と沢山居られますようにって」

      「…恥ずかしいことサラッというのな…」

      一緒なので心の中で焦った

      「でも、それって口に出さない方がいいんじゃね?」

      「大丈夫、有言実行だよ!」

      使い方…間違ってないか?

      でも…いいかな…同じ気持ちなら…
       
       
       
       
       
      そう…
       
      その時は…その願いが
      叶うとしか思っていなかったから

    • 93 名前:匿名スタッフさん ID:5NTg1MGU[] 返信

      続き気になるなぁ

    • 94 名前:匿名スタッフさん ID:hNDFiOTI[] 返信

      サラッと恥ずかしい事言えるおたえのメンタルよ

    • 95 名前:匿名スタッフさん ID:5YmYzM2R[] 返信

      >>93
      ありがとうございます
      書き溜め作ってたら遅くなってすいません

      >>94
      自分は強キャラだと思います

    • 96 名前:匿名スタッフさん ID:5YmYzM2R[] 返信

      思い返す事が沢山あった 

      どれも大切な記憶

      髪を撫でていた手を止め

      「ふぅ…」

      大きく一度深呼吸

      あの時の気持ちを思い返すのは

      少しだけ…気が重い

    • 97 名前:匿名スタッフさん ID:5YmYzM2R[] 返信

      袴の人が沢山行き交う

      成人式

      (来年はそんな年齢か)

      賑やかな雰囲気とは逆にファミレスで一人
      待ち人を待つ

      珍しい人からの呼び出し

      (早く来すぎたかな…)

      若干の猫かぶりのせいか
      予定よりも15分早くきてしまった

      「ごめんなさい、呼んでおいて待たせて」

      「いや、こっちが早く来すぎただけだから」

      待ち人が向かいの席に腰掛ける

      「急に連絡なんかして、ごめんなさい」

      「いや、直接話したいって事は大事なことだろうし…」

      この二人きりはなかなか…

      「えっと…どこから話せばいいか…」

      少し思案する和奏レイ

      「花ちゃ…じゃなくて、花園さんの…」

      「いいよ、気にしないから普通に呼んでくれて」

      話しを遮ってしまったけど、遠慮されるのも気持ちわるいからな

      「…ありがとう」

      「花ちゃんの仕事というか、今の活動はどこまでしってるかな?」

      そう質問されると、普段そこまで詳しく話さないんだよな

      「年末までサポートしてたけど」

      「今は他のオファーも来てるから他も色々考えてる時期だってことぐらい」

      「…そうだね、大きくは間違いないかな…」

      「大きくは?」

      「うん、確かに今花ちゃんに色々な方向で誘いがきてる」

      「その中でちょっと大きな話があって」

      「ワールドクラスの活動しているプロデューサーから、自分の元で活動してみないかって」

      「ワールドクラス?世界で活躍してる人ってこと?」

      「スゲーじゃん!おたえが凄く評価受けてるってことだろ?」

    • 98 名前:匿名スタッフさん ID:5YmYzM2R[] 返信

      「うん、まさしく言葉通りだと思う」

      「ほんとにスゲーしか言葉でないな…」

      自分のことではないけど、
      おたえが評価されてると言うの凄く誇らしく胸が高鳴った

      「私もその話は凄いと思う…でもね」

      「2年ほどアメリカで住み込みの活動になるみたいなんだ」

      「えっ…?」

      アメリカ?2年?
      頭の中で今聞いた単語が繰り返される

      「…それって…」

      「花ちやんがアメリカへ行くってこと…になるね」

      「…」

      全く考えていなかった形の現実が今目の前にきて、
      ただ困惑する

      「花ちゃんはどうもその話は保留してるみたいなんだ…」

      「…私におたえを説得しろってことか?」

      「アメリカへ行くことを…」

      自分でもわかるくらい低いトーン

      おたえの将来を考えれば、
      この話は間違いなくプラスの話だ

      「…逆かな…」

      「…逆?」

      脳裏で描いた話と逆の反応で
      またまた戸惑う

      「保留してるってことは悩んでるとは思う…」

      「でも引き留めてあげてほしい…」

      「…なんで…」

      普通なら後押しを頼む所だとおもうんだが…

      レイヤの考えが解らず目を逸してしまう

      「私、仕事柄たまに花ちゃんと会うことあって」

      「そこで、よく市ヶ谷さんとのこと聞くんだ」

      「…」

      「凄く嬉しそうに話してくれる」

      「あの笑顔みてると二人が離れる事を勧められない…」

      いつも何を聞かされているのかわからないけど
      若干苦笑いなのが何かを物語ってる

      「…そっか…」
      おたえの調子を思うと色々申し訳無い
      返す言葉が見当たらない

      「私がいうのもなんだけど」

      「なにも海外で修業するだけが道じゃないから」

      「今の花ちゃんの音は凄く表現が深いと思う」

      「きっと市ヶ谷さんと居るからじゃないかな…」

      「…」

      「一人で語ってごめん」

      「あと花ちゃんが話してないのに、私が出しゃばったのもごめん」

      「いや、そんなことない」

      「色々まだ整理追いついてないけど…」

      「一度おたえと話してみるよ」

      「色々ありがとう…」

      胸が押し詰まるおもいだけど
      きっと知れて良かったとは思う

      「うん、そう言ってもらえたなら良かった」

      改めてお礼を言ってレイヤと別れる

      帰路を一人歩く

      明後日おたえと会う

      嬉しいはずなのに

      なんだか少し怖くなってきた…

    • 99 名前:匿名スタッフさん ID:hNDFiOTI[] 返信

      続きが気になって今夜は眠れんかも

    • 100 名前:匿名スタッフさん ID:5YmYzM2R[] 返信

      おたえのオファーの件を聞いた
      3日後

      おたえが泊まりに来た

      それ自体は特に珍しいことはない

      ただ私の心のうちは穏やかではなかった

      「…ねぇ、有咲?」

      「…えっ?」

      心配そうに顔を覗くおたえ

      あれ…私…

      「ご、ごめん…ちょっとボーとしてた」

      「大丈夫?体調悪い?」

      「ほ、ほんとに大丈夫だから…」

      普通すぎるおたえ

      そう、全くもってなんにも変わらない

      あの話しは嘘なんかじゃないかと思うぐらいに

      「ごめん…なんの話だったけ?」

      「最近りみと香澄が仲いいよねって話し」

      「あぁ…確かに」

      ここ最近は二人で会ってる様子

      二人から直接なんにも言わないので
      周りも話題には出さないけど

      「ねぇ、有咲はどうなると思う?」

      「そうだな…まぁ上手くいくんじゃね?」

      正直今は二人のことがあまり入ってこない
      ごめんな…

      「じゃー二人に負けないようにしないと」

      「そこは勝ち負けの問題なの…んッ…」

      言葉を遮るように唇を奪われる

      自分達が離れ離れになるなんて考えられない…

      そう思ってしまった瞬間

      苦しい考えを捨てた

      今は二人の時間を大事にしたい
      気持ちが勝つ

      だからおたえを求めた

      結局その日は真実を
      確かめることができぬまま
      終わってしまった

    • 101 名前:匿名スタッフさん ID:5YmYzM2R[] 返信

      >>99

      マイペース更新で申し訳ないですが
      良ければお付き合いお願いします

    • 102 名前:匿名スタッフさん ID:hNDFiOTI[] 返信

      >>101
      気長に待っております

    • 103 名前:匿名スタッフさん ID:5YmYzM2R[] 返信

      心がザワつくまま時だけが過ぎていく

      おたえは相変わらずなんの素振りもない

      いっそこのまま忘れた方が楽なのではと思う

      なのにそうできないのは

      (万が一ほんとうだったら…)

      そしてアメリカへ行く気なら…

      悪い考えほど頭に残ってしまう

      不安が解消されないまま過ぎていくのが
      逆に不安

      だから頼ってしまった

      友達を…

      「今日は外じゃないんだ?」

      「ちょっとな…」

      沙綾に蔵に来てもらった

      相談するために…

      「今回はノロケ聞かされる雰囲気ではないね」

      「いや前回もそんなつもりでは…」

      「あのさ…」

      素直に今の状況を話した

      レイヤから聞いたこと

      おたえからは話が何にもないこと

      もしかして遠くへ行く気なのでは

      「でもおたえの考えまだ聞いてないんだよね?」

      「うん…」

      そう、だから今の相談っていうのも実は意味がないのは重々承知している

      ただ私が不安だけなんだ

      「可能性だけの話にはなっちゃうけど」

      「仮に遠くへ行っちゃうとして」

      「有咲はどうしたいの?」

      「そりゃッ…行ってほしくない…」

      俯き答えを絞り出す

      「なるほどね…」

      ジーとこっちを見てくる沙綾

      「な、なんだよ…」

      「相変わらず素直じゃないというかなんといかって思ってね」

      「どういう意味だよそれ…」

      「んー答えはだせないけど」

      「整理だけしとこうか」

    • 104 名前:匿名スタッフさん ID:5YmYzM2R[] 返信

      「有咲、ここに座って?」

      自分の横を指差してくる

      「な、なんだよ…」

      身構えつつも
      言われるがまま横に座ってみる

      「別にまとまらなくてもいいから」

      「気持ち…口に出してみたら?」

      「…いやさっき私の答えは…んぐッ!」

      グイッと沙綾に抱きしめられる

      「どうせ泣くんだろから胸貸してあげる」

      柔らかくて凄く暖かい

      「なんで泣く前提なんだよ…」

      「有咲のほど立派じゃないけど」

      「そこは我慢ね」

      「いや…セクハラだぞ、それ」

      凄くいい匂い…

      「…パンの匂いがする…」

      「それも今の時代人によってハラスメントになるよ」

      ウソ…
      包み込んでくれるような落ち着く匂い

      「…」

      「おたえが遠くへ行くのは…イヤだ…」

      「うん…」

      「沢山一緒にいたい…」

      「うん…」

      「でも…もし…」

      「もし…おたえが行きたいなら…」

      「うん…」

      「…」

      「おたえの夢を…」

      息がつまる

      でも…振り絞った…

      「おたえの夢を…邪魔するのはもっとイヤだ…」

      「うん…」

      沙綾が聞いてくれる

      頭を撫でてくれる

      想いと共に涙があふれる

      「うぅ…グス…」

      相反する2つの気持ちにずっと
      押しつぶされていたものが溢れ出し

      しばらく子供みたいに泣きじゃくった

    • 105 名前:匿名スタッフさん ID:5YmYzM2R[] 返信

      「…」

      何分たったかわからないけど
      散々泣いたあと
      ゆっくりと沙綾から身を離す

      「落ち着いた?」

      「あぁ…なぁ…沙綾…」

      「なに?」

      「服…脱いで…」

      「えっ…流石に節操なさすぎない…」

      胸を手で抑える沙綾

      「ばッ…ちげーよ、服ぬらしちゃったから、クリーニングして返そうと…」

      「あぁ…いいよ、妹でなれてるから」

      「気にしないで」

      「でも…」

      「じゃー今度また奢りで手を打とう」

      沙綾が笑って返してくれる

      「わかった、好きなものおごる…」

      「ふふ、ありがとう」

      「ねぇ、顔あらってきなよ」

      「なかなか大変なことなってるよ」

      今度は意地悪な感じでズバズバ言ってくる
      でも泣いた後だ自分でもわかる

      「ごめん、顔洗って何か飲み物とってくる」

      そう言って蔵を出ようとすると

      「ねぇ、有咲」 

      「…なに?」

      「もし、万が一おたえが遠くに行っちゃって淋しくなるなら…」

      「その時は私と付き合う?」

      突然すぎる告白
      いつもなら取り乱しそうだけど
      今は…

      「万が一そんなことになっても」

      「…」

      「遠距離程度でおたえへの気持ちは揺るがないよ」

      吐き出した後に残ったのは
      純粋におたえを思う気持ちだけ

      だから迷うことなく即答した

      「いいね、それくらい強い気持ちあるなら大丈夫だね」

      「ったく…それでもその誘い方は心臓に悪いぞ」

      「ごめんごめん、ちょっとした意地悪だから」

      「私できたら冷たい飲み物がいいな」

      「了解ー」

      顔を洗い
      鏡に映る自分に話しかける

      「おたえと話をしよう」

      「どんな答えであろうと、しっかりと聞くんだ」

      「…」

      鏡の中の私が応える…

      「好きだからこそ、ちゃんと向き合おう」

    • 106 名前:匿名スタッフさん ID:5YmYzM2R[] 返信

      番外編4

      有咲が顔を洗いに行った
       
      「はぁ~…」

      危なかった

      いや…結構アウトだった 

      「私とつきあう?」

      どの口がいったのか

      有咲が冗談と受け取ってくれたから良かったものの

      「別にそんな趣味ないけどな…」

      人の恋人にちょっかいを出すつもりなんて
      なかった

      ただ…魔が差した…

      って事にしておこう

      そうじゃなきゃ収まりがつかない

      それだけで丸く収まるはず

      自分に言い聞かせるようにして
      気を落ち着かせる

      「でも…海外か…」

      私でも結構な衝撃だった
      恋人の有咲はもっと衝撃だったろう

      でも前を向こうとしている有咲の力になれるなら
      何かしらで力になろう

      改めて心に決める

      とはいえ個人的に
      また違う悩やましいことがあるんだけど…

      「お待たせー」

      飲み物を持って有咲が帰ってくる
      ちょっとスッキリした顔してる…

      「あのさ…有咲…」

      「ん、なに?」

      「最近、香澄とりみりんが仲いいの知ってる?」

      「あぁー、おたえも言ってた」

      「最近よく二人で会ってるって」

      「そうみたいなんだよね…」

      「あー…その…」

      「もちろんさ、今ままでとポピパは変わらないからさ…その…なんていうか…」

      あっ…有咲は私が淋しく感じてるっておもってるのかな

      (そうじゃないんだけど…)

      意を決して問うてみる

      「あの、二人が上手くいくならそれでいいとは思うよ」

      「たださ…」

      「ただ?」

      「香澄が…」

      「…」

      「香澄が?」

      「りみ様って呼んでるの聞いちゃって…」

      「…なにか知ってる…?」

      「へー」

      「…」

      「へぇっッ?」

      あっ…有咲すっごい顔…

      まぁ…そうなるよね…

    • 107 名前:匿名スタッフさん ID:hNDFiOTI[] 返信

      香澄とりみりんの関係性がエライ事になった模様

    • 108 名前:匿名スタッフさん ID:4OWI0ODY[] 返信

      注意

      ハロウィンっぽい話考えてたら
      なんかよくわからない方向になってしまいました
      別スレ立てるのもおかしいのでここで投稿します

      若干のホラー
      香澄が若干酷い目にあう

      以上の注意が大丈夫な方のみよろしくお願いします

      番外編5

      最近りみりんの家に行くことが多くなった

      また皆で演奏しようと
      新しい曲の制作のため

      (曲のためだけなのかな…)

      心のどこかで何かを期待しているのかも
      ほっぺにチューされた以来なにもないけど…

      (いやいや、りみりんを変に考えたらだめだよね)

      気を取り直し、お家を尋ねる

      「香澄ちゃん、いらっしゃい」

      「こんにちは、りみりん」

      「わぁ、ウサミミだ~」

      「そうなんだ、ハロウィンにむけて準備中なんだ」

      「凄くリアルな毛並みだねー、りみりん似合ってるよ」

      「ありがとう…可愛…かな?」

      「う、うん//」

      りみりんの目がなんだか艶っぽい…
      最近不意なことでドキドキしちゃう…

      「あっ、ごめんね玄関で」

      「あはは、つい魅入っちゃった」

      「どうぞ、あがって?」

      「なにかお菓子もっていくから、先に部屋にいってて?」

      「うん!」

      行き馴れたともいえるりみりんの部屋
      こんな馴れ方はちょっと照れるな…

    • 109 名前:匿名スタッフさん ID:4OWI0ODY[] 返信

      先に一人部屋にお邪魔すると
      明らかに以前と違う風景が目の前に広がる

      一際目についたもの…

      ピアノ

      りみりんが使ってたベッドが無くなり
      代わって置いてある

      「グランドピアノだ…」

      でも不思議…
      だって全体がフェイクファーに包まれてる
      若干部気味…

      ピアノを避けつつ、
      りみりんの机に近づく

      「テニスラケット?」

      りみりん大学でテニス始めたのかな?
      でも不思議なラケット

      だってこれもファーが付いてて
      それにウサミミがある

      「これもハロウィン用かな?」

      だって実用的じゃないよね…

      それに…

      「盆栽…?」

      見た目は盆栽
      だって有咲の家で何度もみてる

      種類はわからなくても盆栽だってこと
      ぐらいはわかる 

      「なんか…怖い…」

      これも毛皮だ…絶対おかしい…

      チリン…

      「ふぁッ!」

      急な音に心臓が止まるかとおもった…

      音の方を恐る恐る振り向くと

      「猫…?」

      窓際で猫が外を眺めている

      猫飼ってるの初めてしった

      「りみりん、教えてくれなかったな…」

      教えてくれなかったな事に若干のヤキモチ
      りみりんを意識しているのがバレバレだ

      「ほら、おいで?」

      猫に声をかけてみて、
      とてつもない違和感に襲われる

      「…猫ちゃん…だよね…?」

      後ろ姿は絶対猫なのに

      耳が…

      耳がウサギの耳だ…

      「ひぃ…」 

      いい表わせない存在に後退る
       
      ムニュ…

      「…」

      後退った所で生暖かい感触とぶつかる

      「…」

      ゆっくり振り向くと目が合った

      誰と?

      あり得ない

      ピアノに目がある…そしてウサミミ…

      ラケットも盆栽も猫もピアノも

      それぞれの形をしたウサギ…
      そんなおぞましい光景に鳥肌が収まらない

      「香澄ちゃん?」

      りみりんのような声…
      部屋の入り口と逆からする

      でもきっとりみりんじゃない
      私がりみりんを聞き間違えるはずない

      「トリックオアトリート♪」

      「ッ!!」

      私は勢いよく振り返る
      声の正体を確かめるため

      そして

      そこで…記憶がなくった…

    • 110 名前:匿名スタッフさん ID:4OWI0ODY[] 返信

      「…」

      「…わァッ!!」

      「はぁ…はぁ…」

      心臓が凄い早さで鼓動する
      周りを見渡すと見慣れたりみりんの部屋

      りみりんの布団で私寝てた…?

      「香澄ちゃん、気がついた?」

      「りみ…りん…?」

      「大丈夫…?きゃっッ…」

      私はりみりんにしがみついた

      「…本物…」 

      りみりんの匂い…暖かさ…
      それ等を感じるように…

      「ごめんね?落ち着いたかな?」

      「私がVRの動画試してなんて言ったから…」

      「気分悪くなっちゃったよね…」

      「ごめんね?」

      「VR…」

      そうか…あれは創られた世界…
      ならば色々合点がいく

      ただ、ただ…そう思いたかった…

      「ちょっとタオル冷やし直してくるね?」

      「まっ…待ってッ!」

      慌ててりみりんを引き止める
      「お願い、今は一緒にいて…」

      「なんでもするから…」

      脳裏に残る映像が
      絶対に私が一人になる選択をさせない

      「なんでも?そんなこと言われると…」

      「我慢できなくなるよ?」

      深い意味はなかった
      ただ、一人になりたくない一心の
      発言をりみりんは逃さなかった

      「あっ…」
      頬にキスしてきたりみりんと同じ目だ

      私が…
      あの時から求めていたりみりんかも…

    • 111 名前:匿名スタッフさん ID:4OWI0ODY[] 返信

      番外編6

      なんでもするから…

      そんな事言われたら…抑え効かないよ…

      「じゃ…これからは、二人の時は」

      「りみ様って呼ぶこと…」

      しがみつく香澄ちゃんに囁く

      はいっ…て素直な返事

      「良い子だね…」

      「次は…香澄ちゃんからキスしてもらおかな?」

      今の香澄ちゃんならなんでも聞いてくれそう

      だからここは、ウチが抑制しなきゃ…でも…

      「んッ…」

      しちゃった、
      香澄ちゃんにファーストキス奪われちゃった

      照れる香澄ちゃん可愛いな

      自分からしたって既成事実は今後
      色々役にたつもんね

      でも今はこれ以上はいけないよね

      「そろそろ落ち着いたかな?」

      「直ぐに戻るから大丈夫だよ」

      香澄ちゃんの頭を撫でつつ約束をして
      部屋を一度出る

    • 112 名前:匿名スタッフさん ID:4OWI0ODY[] 返信

      部屋を出た私は目を閉じ考える

      心の空きを付け入るやり方で
      香澄ちゃんの
      心をこちらに向かせた

      少し罪悪感はある…

      けれど…

      「大丈夫…大事にするよ」

      進学した先で私は色々思うことがあった

      理想だけでは叶わない現実
      たとえ黒でも強いものが勝つ

      私は負けれない

      ポピパの皆が後押ししてくれた夢だから

      だから好きな人の気持ちも
      なにがなんでも手に入れる

      やり方と形は少し特集でも

      「急がなきゃ」

      早く戻るって約束したから

      急ぎ廊下を進むと

      「…タスケテ…タスケテ…」

      隣の部屋から音がする…

      ドンッッ!!

      ドアを強めに叩くと静かになった…

      危ない危ない…香澄ちゃんに気づかれちゃう

      「ふふ…そうだ今日は…」

      「ハッピーハロウィン♪」

      「なんてね♪」

    • 113 名前:匿名スタッフさん ID:4OWI0ODY[] 返信

      元ネタはchの方のここ最近の誕生日キャラのコメント欄

      ハロウィンってホラーって私の考えがこんなことにしちゃいました

      本筋もう少しだけ続きます

      よろしければお付き合いお願いします

    • 114 名前:匿名スタッフさん ID:hNDFiOTI[] 返信

      こちらも期待しています

    • 115 名前:匿名スタッフさん ID:iYzEyMmM[] 返信

      おたえと向き合い緑茶を啜る

      ただ静かに

      リクルートスーツ姿のおたえを久しぶりに見た

      改めて思う
      おたえって…美人だよな…

      じゃなくてッ!

      なぜにスーツできた?

      (恐らく私の言い方が悪かったんだな…)

      付き合いは永い

      なんだかんだで予想はつく

      「…///」

      さっきからモジモジしてる

      きっと…

      「あのさ…」

      「色々覚悟してきてくれてるとおもうけど」

      「はい///」

      「ごめん…私達の将来についてって言い方が悪かった…」

      「えっ?」

      「あの…プロポーズじゃないから」

      「…そんな…」

      凄い落差でうなだれてる…

      ちょっと…罪悪感…

      「いやいや…私まだ学生だし…」

      「私働いてるよ!」

      食い気味に応えるおたえ

      「そこまで想ってくれてるのはありがたいけどさ///」

      「じゃなくて…それこそアメリカ行きの事どうするんだよッ」

      「えっ…」
      「あっ…」

      勢いにまかせて言葉にしてしまった…
      もっと…遠回しに行くつもりだったのに…

      「知ってたんだ…」

      「ちょっと耳に挟んで…ただ直接聞くまで本当かは半信半疑だったけど…」

      「そっか…」

      「…」

      数秒お互いに無言となる
      私の失敗…話のきっかけとしては最悪だ…

      「言わなかったのはごめん…」

      「正直自分でもどうしたらいいかわからなくて…」

      「そうか…」

      「…」

      再びの沈黙
      場の空気が…少し重い

      「恐らく今も悩んでるんだと思うんだけどさ…」

      「私は…おたえが決めたならそれを受け入れるから…」

      「…」

      「私からは…どっちにしたらいいとは言えない…」

      「うん…」

      きっと私の意見を言ったらそちらになってしまう

      決めかねているのは解る
      それぐらいにおたえにとってのチャンスが目の前にあるのだから…

      「返事する期限あるのか?」

      「来月末が期限…」

      「後一ヶ月少しか…」
      もう少しだけ考える時間はあるな

    • 116 名前:匿名スタッフさん ID:iYzEyMmM[] 返信

      「私が言うのも変だけどさ」

      「おたえの後悔しない方向考えてみてくれ」

      これは紛れもなく本音

      おたえが決めた道なら私は受け入れる

      それがたとえ離れ離れになる道でも

      「ありがとう…」

      「…ごめん…本当は行かないって即決するべきなのに」

      ハグされる私は応える…

      「バカだな…お前らしくもない…」

      少し涙声なのはご愛嬌

      けれども今は私が出しゃばるタイミングではない

      私だって…色々胸に抑える想いはある

      だけど愛情がないとは思えない
      おたえも涙ぐんでいるのがわかる

      それがわかっただけでも
      胸が締め付けられるくらいに…

      いや…

      ちょまま…

      「なぁ…今…結構真面目な話ししてるよな」

      「うん」

      「なのになんで人の胸さわってんだよッ」

      「あっ…つい…」

      「シリアス台無しなんだけど…」

      「そこに有咲の胸があったから///」

      「いやいや、なんの理由にもなってねぇ〜ッ!!」 

      相変わらず締まらない私達

      私の涙返して…

    • 117 名前:匿名スタッフさん ID:hNDFiOTI[] 返信

      シリアスブレイカー·おたえ

    • 118 名前:匿名スタッフさん ID:5YjEwNTl[] 返信

      続きまだかなぁ

    • 119 名前:匿名スタッフさん ID:iYzEyMmM[] 返信

      >>117
      いつもコメントありがとうございます
      毎度拾ってもらえるのがほんとにありがたいです

      >>118
      期待して頂いてるのにお待たせしてすいません

      読んでいだいてる方
      書き溜め中なのでもう少しお待ちぐたさい

    • 120 名前:匿名スタッフさん ID:iYzEyMmM[] 返信

      結局結論がでないままではあったけど
      方向性は確認できた

      自分自身未だに悩ましい、
      おたえもまた迷っている

      ここで私が横からアドバイスすれば
      簡単に答えはでるかもしれない

      いや…私の直感だけど
      おたえはきっとアメリカに行きたいのではないかと思う

      自分のしたいことを深く学べる場が目の前にある

      間違いなくチャンスだ

      「となれば…」

      良くも悪くもネックになっているのは
      私の存在

      おたえの中で夢と天秤にかけるほど
      私の存在が大きいのは嬉しくもあり
      今は少し困ったことでもある…

      「んー…」

      自室で一人唸り声をあげる

      今の私にしてあげれる事を
      色々思い巡らせる

      浮かんでは消える応援のやり方に
      ただ時間だけが過ぎていく

      そして辿り着く答えは…

      結局これしか思い浮かばなかった

      自慢じゃないが私は素直になるのが
      苦手だ

      昔ほどじゃないけど…

      だから皆の力をかりる
      ポピパの絆の力を

      スマホを手に取りメッセージをとばす

      ただシンプルな一言を

      「久しぶりに皆で演奏しねぇ?」

    • 121 名前:匿名スタッフさん ID:iYzEyMmM[] 返信

      最近は皆で演奏するのことが
      結構珍しいことになってしまっている

      それなのに誘うことで
      なにかあると皆思っている

      でも誰も深く聞いては来なかった

      ありがたいことだ、今は全力で皆に甘える

      「〜♪」

      「香澄ちゃん、ご機嫌だね」

      「だって〜久しぶりに皆で演奏できるんだもん〜♪」

      「だね、やっぱりポピパは演奏しなきゃね」

      「今日は久しぶりだから出来栄えより、楽しむ方でいこうぜ」

      「そうだね、いっぱい演奏したいな」

      各々各自の楽器を調整しながら
      配置につく

      おたえの後ろ姿
      このフォーメーションが懐かしい

      「皆準備できた?早速一曲通しちゃおっか?」

      「おー」

      ときめきエクスペリエンス!

      久しぶりに奏でるポピパの音楽

      その出来栄えは…

      酷いの一言

      歌詞が飛ぶ、スティックが落ちる、音とリズムがズレる、

      良かったのはおたえのギターぐらい

      ブランクがまんま現れる

      「…」

      「ふふ…」

      「これは酷いっ!」

      ほぼ同時に吹き出し
      皆で大爆笑

      「いやーヤバいなこれ」

      「これライブ本番だったら大変だね」

      「お金返せってレベル」

      「自分のことだけど笑っちゃった」

      「でも…楽しいね♪」

      最初にも言ったけど
      出来栄えじゃない

      ただ皆で楽しく…

      一曲目で振り切れた

      今日は一日楽しむぞッ!

    • 122 名前:匿名スタッフさん ID:hNDFiOTI[] 返信

      続きキターーーー(°∀°)ーーーー!!

    • 123 名前:匿名スタッフさん ID:iYzEyMmM[] 返信

      午前中から始まり

      皆でランチとオヤツを楽しみ

      また皆で演奏する

      休憩を取りながらとはいえ
      体力の消耗はかなりのものだと思う

      でもそんなの全く気にならない

      練習に明け暮れたあの日々とはまた違う
      それぞれ口には出さないけど

      胸の中にこみ上げる物が
      各自にあったのではないかと思う

      私も… 

      今がずっと続けばって何度も考える程に…
       
       
      でも時間は有限だ…

      「流石にそろそろ…いい時間になってきたね…」

      「蔵とはいえ、流石にご近所迷惑だよね…」

      「そうだな…」

      誰もがギリギリまで口にはしなかった
      終わりの時

      外の暗さに比例するように場の空気も重くなる

      「でも…楽しかったね」

      「うんッ!凄く盛り上がったね」

      やり切った雰囲気漂う中
      そこに私は一石投じる

      「な、なぁ…ワガママなのは百も承知でいうんだけどさ…」

      「最後に…もう一曲だけ付き合ってくれないか?」

      「有咲からそんなこと言うの珍しいね?」

      「そうだな、自分でもそう思うよ…」

      なにかを感じとってくれたみたいで
      皆深く質問はしてこない

      「その前に、もう一つワガママ…」

      「少しだけ、話しさせてもらうな」

      ここしばらく考えていた事を
      ゆっくりと言葉にしていく

      そう…私が伝えたいことを…

    • 124 名前:匿名スタッフさん ID:iYzEyMmM[] 返信

      「まずは…いきなり呼びかけたのに、皆集まってくれてありがとうな」

      「久しぶりに皆で演奏できてスゲー楽しかった」

      「だよな…おたえ…」

      「う、うん…」

      いきなり声をかけたからか
      若干おたえの声が焦ってる

      「やっぱりポピパの皆と居るとすげー楽しいし、
      今まで沢山大事な物をくれたと思う」

      「…」

      「皆それぞれ目標があって今はバラバラな道を歩むようになって」

      「でも私は具体的にそういうの見つけられなくて…」

      「だけど、夢に向かってる皆を応援は、できるんじゃないかって思うようになって…」

      「前にも言ったけど、決めるのはおたえだから…」

      「でもどの道を選んだとしても」

      「私はおたえが決めた道を応援するって決めたから」

      「有咲…」

      「だから一つだけ…改めて伝えておかなきゃって事を言っとくな…」

      「…」

      呼吸を一拍置く…蔵に静寂が広がる

      「好きだ…おたえ…」

      「恋人って関係になって一年たつけど」

      「今でも日々その気持ちが増していくぐらいだ」

      「だから…だからさ…」

      「例え2年程度ではこの気持ちは何にも変わらないから…」

      「私の好きは…そんな軽いもんじゃないんだからな…」

      「だから、私に遠慮なんかせずに…」

      「おたえの好きな道を選んでくれよな」 

      「おたえの夢を応援する事が…今の私の夢だから…」

      とても芝居地味た雰囲気なのは自分でも
      わかっている

      でも私の想いはたどたどしくも伝えられたとは思う

      私がボロ泣きしている事以外は成功なはずだ

    • 125 名前:匿名スタッフさん ID:iYzEyMmM[] 返信

      グスっと鼻をすする音が聞こえた…

      他の誰かも思う所あって感極まったのかも

      よし…
      後は最後に私が皆で演奏したかった曲の演奏だ
      ここも演出っぽくなってるけど今は
      皆でその空気に飲まれてしまえばいいと思う

      「ごめんな、皆私のワガママに突き合わせちゃって…」

      「それで最後の曲なんだけ…」

      「あのね、皆に言っておくことがあるんだ」
      「へっ…?」
      私の言葉を遮りおたえが告げる

      「あのね…私ちょっと2年ほどアメリカでギターの勉強してくるね」

      「そうなんだね…」

      「有咲がそこまで言ったんだもん」

      「最早私達も応援するしかないよね」

      あれ?皆納得するの早くね?

      「うぅ…有咲〜おたえ〜ッ!」

      「私なんだか貰い泣きしちゃったよ〜」

      「おっ…おぅ…」

      「きっと有咲が最後に選んだ曲ってきっと…」
      「香澄ちゃん…ここは空気読もうね?」

      「ひぃッ…す…すみませんッ」

      「ま、まぁ…多分皆わかってると思うから…」

      あれ…?

      「私も…今はこの曲しかないって気分だし…凄く演奏したくなってきた!」

      「うん!有咲の気持ちに応える演奏するからッ!」

      「あ、あぁ…」

      あの…

      「そうだ!せーので曲紹介して始めようよ」

      「それ…めっちゃ良いと思う!」

      「それじゃ有咲が掛け声かけて!!」

      「あぁ…わかった…」

      皆のテンションがスゲー上がってる
      私も想いを告げたからスッキリして上機嫌だけど…

      「有咲、皆準備オッケーだよ!」

      「よっ…よしじゃ最後いくぞ…」

      なんか、私の思ってた雰囲気と違うですけど…

      「せーのッ」

      「前へススメ!」

    • 126 名前:匿名スタッフさん ID:iYzEyMmM[] 返信

      演奏を終えて片付けをした後
      名残惜しくも解散となった

      だけどその後

      「今日は有咲と居たい気分だから」

      おたえは荷物を持って再び戻ってきた

      そして二人で話しをしていたつもりだったけど日中の疲れから
      いつの間にか寝てしまったのが
      現在の状況

      おたえの寝顔を見ながら一人呟く

      「あの時返事するの早くね?」

      私が勝手に考えた演出だけども
      普通皆で演奏した後、涙涙で…

      って雰囲気だったろ…私だけボロ泣きって…

      「だって…あの時は笑って演奏したかったから…」

      不意に手と手が触れ合う

      「なんだ…起きてたのかよ…」

      「うん…」

      「寝ちゃってたのか辺りから…」

      「いや…それほぼ同時に目覚めてるじゃねぇか…」

      「有咲が、私を想ってくれてる時間を邪魔したくなくて」

      「なんだよそれ…」

      そんな言い方されると気恥ずかしい…

      「嬉しかった…応援するって、好きだって言ってくれて」

      「うん…」

      「…有咲…ありがとう…」

      「うん…」

      バカ…なんで今お前が泣くんだよ…

      暗い部屋の中、
      二人して流した涙はきっと
      お互いの好きな気持ち…

      「心と心をつなげたら
      届く気持ちをチューニング
      ほら夢が響きあった
      この感動を伝えたい…」

      涙声で自分のパートを呟き手を差し出すおたえ
      ポピパの初めての目標を叶えた曲

      「やっと見つけた大切なもの
      今日も会えるかな…?」
      私も手を差し出し握り返す

      伝えたかった私の気持ち
      おたえの夢が私の夢であること

      「…ッ!」

      急に手を引かれ抱き寄せられる

      その日再び寝るのは…もう少し後になった

    • 127 名前:匿名スタッフさん ID:hNDFiOTI[] 返信

      朝から尊死しかけました···

    • 128 名前:匿名スタッフさん ID:iYzEyMmM[] 返信

      「そうなんだ、挑戦するんだね」

      おたえに返事しながら、ほんとにいいの?と言いたげな目線を私に送ってくる

      私は無言で頷きかえす

      強い意志をもって

      おたえのアメリカ行き決まってから
      直ぐにレイヤには二人でちゃんと報告しようと決めた

      そして以前のファミレスで集まる

      「二人とも強いんだね、なんだかビックリしちゃった」

      強い、その一言に色々な意味が含まれているのだろう

      「まず、改めて謝らないと」

      「二人をかき乱すようなきっかけ作ったのはごめんなさい」

      「ううん、レイが動いてくれたから私達は結論をだせたんだと思う」

      「だからあやまらないで、逆に私からお礼をいわせて」

      「きっかけをくれてありがとう、レイ」

      「わ、私からも…ほんとにありがとう」

      「悩ましいことだったけど、ちゃんと向き合えたのはレイヤのおかげだから…」

      「二人とも…」

      若干しんみりした雰囲気になったけど
      間違いなくレイヤが教えてくれたことから
      私達の新たな夢へとつながった

      報告とお礼

      だから二人からちゃんと伝えたかった

    • 129 名前:匿名スタッフさん ID:iYzEyMmM[] 返信

      「でもなんだか淋しくなるね」

      「まぁ…そりゃー多少は…」

      「ううん、大丈夫!」

      私の言葉を遮りおたえは語る

      「私の夢を有咲は自分の夢だって言ってくれたんだ」

      「だから私の胸の中にあるのはただ前を見ることだけ」

      「夢に向かって進む気持ちだけ」

      凛々しく応えるその言葉

      「いいね花ちゃん…凄く熱いね」

      熱意が伝わってくる気迫

      私も惚れ直しそうなくらいだ

      「それにね」

      「2年くらいで私への愛情は消えないって高らかに宣言してくれたんだ」

      「最早私は無敵だよ!」

      突然の巻き込まれ
      無言でお茶を口にし平常心を装う

      「…やっぱり強いね…花ちゃん…」

      あっ…これ内心笑ってるな…

      「市ヶ谷さんも…色々大変だろうけど…頑張って」

      「あ、ありがとう…」

      ふぅ…完璧な平常心を装えたな

      若干お茶こぼれたけど…

      「レイはさん付で呼んでるけど」

      「二人って昔から知り合いなんだよね?」

      「もっと距離の近い二人だと思ってた」

      「知り合いっというか…ね…?」

      「お互いに知った顔というか」

      同じスクールにいたし、互いに存在は知ってたけど特に会話もなかったから
      表現に困るんだよな

      「私思うんだ、二人は実は凄く仲良しなんだって」

      「そ、そうか?」

      あまり接点ないんだけどなー

      「なんたって、二人とも私の大切な人だからね、」

      「だから大丈夫!」

      うん…なにが大丈夫なんだ?

      いやそもそも脈略おかしいぞ

      「ふふ…それもそうだね、他人行儀過ぎたね…有咲」

      ニヤリとした表示で呼びかけるレイヤ

      あっ…おたえワールドに乗るのね

      いや…知らないだけでノリのいい人なのかな

      「たく…どう収集つけるんだよ…レイ」

      私も乗るしかないよな

      「うん、やっぱり皆仲良しでいいね」

      おたえワールドにレイと二人見合い笑う

      「前から一度有咲とはセッションしたかったんだ」

      「最近弾いてないから酷いもんだぞ?」

      「またまた星のシールの子が謙遜を」

      「その呼び方やめろって!」

      「あっ、私スクールの時の有咲の話し聞きたい」

      「いいよ、私の知ってることなら」

      「だから昔の話はやめろー色々恥ずかしいんだよッ!」

      そんな感じで3人で盛り上がる

      おたえの存在が絆を繋いでくれたんだよな

      そうやって新しい世界を開く
      おたえが眩しくて

      好きなんだよな…

    • 130 名前:匿名スタッフさん ID:xM2ZiMjd[] 返信

      有咲もおたえも健気で泣けてくる。
      いつも楽しみにしてます。応援してます!

    • 131 名前:匿名スタッフさん ID:hNDFiOTI[] 返信

      ただただ尊い。
      毎回続きが楽しみで仕方がない

    • 132 名前:匿名スタッフさん ID:iYzEyMmM[] 返信

      >>127
      >>131
      楽しみにしにてもらっているのに更新遅くてすみません

      >>130
      応援ほんとにありがとうございます!

    • 133 名前:匿名スタッフさん ID:iYzEyMmM[] 返信

      番外編7

      自分の吐く息の白さをはっきり感じながら
      静かな街を一人駆け抜ける

      いつもよりもさらに早い時間のランニング
      20分ほど走ったけど誰ともあわなかったな

      「ふぅ…」

      目的地に辿り着き呼吸を整えながら辺りを見渡す

      「よく知ってる景色も時間が違うと不思議だな…」

      「さてと…」

      目を閉じて深呼吸をひとつ…ふたつ…

      朝の冷たい空気が肺に入ってくるのを感じる

      ゆっくり目を開けて行くと同時に
      いつだったか香澄に聞かれた言葉を思い出す

      「おたえはどうして有咲を好きになったの?」

      脳裏に浮かんだ言葉を合図に
      全速力で走り出す!

      「えっとね、なんだか結局寂しがりやな所とかウサギみたいで可愛くて」

      「はぁ?なんだよそれ」

      「あはは、照れてる照れてる」

      「でも寂しがり屋さんな所少しわかるかな」

      「りみまで!?お前らからかうなッ!」

      皆で笑いあった光景が懐かしい

      全速力で坂道を駆け上がる

      ランニングとは違うペースに再び呼吸が激しく乱れる

      あの時ウソを言ったつもりはなかった

      有咲は口が悪くて、でも友達思いで
      だけど寂しがり屋で、なのに照れ屋で

      そんな不思議な存在に心惹かれていたのはほんとで

      「ハァッ…ハァッ…」

      呼吸が荒くなるのと比例して走る速さが少し落ちてきた

      でも唇を噛み締め無理矢理に足を前にだす

      でもあの時の答えには実は続きがあった

    • 134 名前:匿名スタッフさん ID:iYzEyMmM[] 返信

      「ハァッ…見えた…ハァッ…ハァッ…」

      目的地だった駅から羽丘の正門までの全力ダッシュ

      「ハァッ…ハァッ…ゴホッ…」

      肺が張り裂けそうなくらいに呼吸が乱れてる

      壁に手をつき咳き込みながら
      思い返すのはあの時の苦い思い出

      私のせいでダメになった
      高校2年生の時の文化祭ライブ

      色々あった後にポピパとして私達は再びステージを目指して主催ライブを成功させた

      その間の色々

      香澄が照らしてくれた

      沙綾が気持ちを伝えてくれた

      りみが信じてくれていた

      そして…

      戸惑う皆の中で
      一番最初に動いてくれたのが有咲
      聞いたばかりの曲に音を合わせてくれた
      気持ちを汲んでくれた

      「ふふ…」

      苦しい呼吸とは裏腹につい笑ってしまう

      不謹慎なのはわかってる
      でもあの時間違いなく私は有咲への好きが変化した

      文化祭の話は皆触れないでくれる
      だから私の心の中に閉まっている

      「はぁ〜…スッキリした」

      好きの原点確かめるためにここまできたけど、来てよかった

      ゆっくりと来た道を歩いって行く

      今日は午前中から有咲と会える

      「帰ってシャワー浴びなきゃ」

      私も汗だくで好きな人に会いたくはないな…

      「あっ、まりなさんおはようございます」

      「新聞配達頑張ってくださいねー」

      すれ違う人が増えてきた

      日が昇りはじめ
      辺りと私の心を照らしていく

      好きを確認したせいか無性に有咲に甘えたくなった

      「今日は沢山甘えちゃおっと♪」
      きっと…沢山…甘えちゃうだろな

      明日で私は日本を旅立つのだから…

    • 135 名前:匿名スタッフさん ID:hNDFiOTI[] 返信

      まりなさんが新聞配達ってまさかあの新聞配ってるんじゃ…

    • 136 名前:匿名スタッフさん ID:iYzEyMmM[] 返信

      >>135
      苦労人には色々あるようで…

    • 137 名前:匿名スタッフさん ID:iYzEyMmM[] 返信

      それは凄く晴れて、空がとても青くて

      絵に書いたような旅立ちの日だった

      「ポピパパピポ…」 

      「パッ!」

      行き交う人の目線がチラチラささる

      そりゃ空港でこんなことしてたら目立つ

      「やっぱりこれはやっておかないとね」

      「一瞬みんなに見られちゃったね」  

      「まぁまぁ、それも思い出かな」

      気合を入れるからと出発ゲートで円陣くむってなったのを、
      せめて隅でと沙綾と止めたのがついさっき

      ここしばらくは
      最低限の講義しか取らずに、しばらくはおたえの準備を手伝ったりとずっと一緒だった

      でもなにもかもあっという間だったな

      時間は待ってはくれない、今だって飛行機の時間は一秒ずつ近づいているのだから

      「こっちでの写真送ったりするね」

      「うん、楽しみにしてる」

      「有咲にも相談できないことなら
      遠慮なく相談のるから」

      「頼りにしてるね!」

      なにがでてくるんだよその相談…

      「私またギター練習しとくから」

      「そしたらまた教えてねギター」

      「うん、教えられるように、うんと上手くなってくるね」

      時間とともに各々なりの挨拶か済んでいく

      「最後は有咲だね」

      「ん、あぁ」

      改まると気恥ずかしいよなこういうの

      「有咲ちゃん、大丈夫?」

      「あぁ、大丈夫だから、ちょっと考え事しちゃって」

      「有咲とは昨日も沢山お話ししたからなー」

      「どうせなら最後にキスしとく?」

      「あはは、それはそれで恋人らしい挨拶だけどさ…」

      「…そうだな」

      「皆後ろ向いててくれよな…」

      訝しむみんなをよそに
      ツカツカとおたえの前に歩みよる

      「有咲…?わっ///」

      おたえの首に腕を回し
      背伸びして唇を重ねる
      突然の事に周りもおたえもビックリしているようだ 

      「ほら香澄ちゃん、後ろむこ?」

      「は、はいぃ…///」

      みんな気遣ってくれてありがとう

      「今日は大胆だね…」

      しばらくの後おたえの呟き

      「後で後悔しとかないためにな…」

      「なぁ…おたえ…私な…」

      「……と思う…」

      おたえの耳元で囁くのは

      「それが有咲の夢?」

      ずっと考えていたこと

      「あぁ…まだ不確定だけど」

      「おたえを応援することと、
      もうひとつの私の夢だ…」

      「凄く素敵だよ、私応援してるから」

      再び唇を重ね、お互いを確かめ合う

      「…」
      見つめた先に見えた瞳は凄く力強くて

      「よっしゃ!行ってこい…たえっ!」

      「うん!行ってきます!」

      「いってらっしゃい」

      たえはそのまま振り返ることなく進んで行った

      でも今どんな表情で前へススんでいるのかはわかる

      なぜなら

      私が一番たえの後ろ姿を見てきたから

    • 138 名前:匿名スタッフさん ID:iYzEyMmM[] 返信

      「あれだよね、おたえが乗ってる飛行機って」 

      「いやーこんな見送りって、ドラマみたいだね」

      「…なんか不思議なもんだな」

      「ふふ、私は2回目なんだ」

      飛行機が見えなくなるまで皆で空を見上げた

      「…さて…時間あるならどっかでお茶でもしていくか?」

      「そうだね、有咲が寂しくないようにね」

      「有咲ちゃんこれからも私達を頼ってね?」

      「ありがとうな、でも大丈夫だから」

      「有咲強くなったよね、あんな場所でき、きき、キス…とか…//」

      「香澄ちゃん…そういうのは野暮だよ?」

      「は、はいっ!すみませんっ!!」

      なんだろなこの二人の関係…

      「そういえば、最後におたえとなに話したの?」

      「そうだな…まぁ言うなれば」

      「私の夢の話かな」

      「えっそれめっちゃ気になる!」

      「私も聞きたい!」

      「これはじっくり聞かせて貰わないとだねー」

      「まだ不確定だけどそれでもよければな」

      照れ隠しの苦笑いで皆の顔を見渡す
       
       

      沙綾は家のパン屋を継ぐため調理学校へ
      今も家手伝いはしてる頑張り屋だ
       
       

      りみはPV作成を機に映像の事を勉強する
      方向にすすだ
      最初は色々悩んでたみたいだけど
      なんだか吹っ切れたみたいだ
       
       
       
      香澄が問題だった
      いきなり
      「私、キラキラドキドキを伝える先生になるっ!」とか言い出して
      皆で缶詰で受験勉強を手伝ったり
       
       
       
      そしてたえは音楽の道をまっすぐに

      私はポピパがくれた思い出と
      大切な人と過ごした時間で見つけた
      中から新たな道へ向こうとする

      方向は違うけど
      私達の夢が
      それぞれに刺激しあう

          
      そう、あの歌のようにこれからも…
              まっすぐに夢へススメ!

    • 139 名前:匿名スタッフさん ID:iYzEyMmM[] 返信

      投稿する間隔が空いたりして
      色々時間がかかってしまい申し訳無いです

      兎にも角にも考えていた話の筋は書き切れました

      沢山のコメントが凄く嬉しい限りです

      次回は皆さんのお力をお借りする形になるかもしれません 
      もしよろしければお付き合いください

      稚拙な文に最後までお付き合いいただき
      ほんとにありがとうございました

    • 140 名前:匿名スタッフさん ID:hNDFiOTI[] 返信

      お疲れさまでした

    • 141 名前:匿名スタッフさん ID:0Y2VkZjN[] 返信

      お疲れ様です
      素晴らしいたえありさでした
      最後のキスシーン…身長低い有咲が精一杯背伸びするの良いですね…

    • 142 名前:匿名スタッフさん ID:lYzI4MWZ[] 返信

      お疲れ様でした。最後まで楽しみにしてたので感動しました。



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トピック「【SS】有咲「響き合う夢」」には新しい返信をつけることはできません。