【SS】黄金色の蝶々

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79件の返信スレッドを表示中
    • 1 名前:匿名スタッフさん ID:hODA3MGY[] 返信

      かおちさSSです
      舞台は10年後の世界です
      未来の世界のバンドリを書かれている方は他にもいらっしゃいますが、この話は千聖さん視点で書きます
      キャラ同士のカップル、結婚があります



    • 2 名前:匿名スタッフさん ID:hODA3MGY[] 返信

      〜弦巻空港〜

      ガラガラ

      「帰ってきたわ!1年ぶりかしら!」

      (私、白鷺千聖。元Pastel*Palettesのベースで現在は再び女優業に専念している)

      (ハリウッド映画の撮影を終え、1年ぶりに日本に帰ってきた)

      (Pastel*Palettesは3年前に円満解散。メンバーはその後も芸能界に残り彩ちゃんはポンコツ系タレントとしてブレイク、日菜ちゃんは頭の良さからクイズ番組に引っ張りだこ、イヴちゃんは再びモデルに専念し人気が爆発)

      (麻弥ちゃんはスタジオミュージシャンとして全国各地でバックバンドを担当している)

      (以前のように5人集まることはあまりないけれど、番組で共演することもあるし、ちょくちょく連絡取り合ったりと今でも仲は良好よ)

      (そして私は、女優として様々な賞を獲得し注目を集めると勉強してきた英語力が評価され、ハリウッド映画のヒロイン役に大抜擢。1年間の撮影を終え今日、日本に帰ってきた)

      「まずは…みんなに挨拶しに行こうかしら」



    • 3 名前:匿名スタッフさん ID:hODA3MGY[] 返信

      テクテク

      〜激ロック八百屋〜

      「相変わらずすごい名前ね…」

      「あ、千聖さん!帰ってたんですね!」

      「おかえりなさい!」

      「ええ、ただいま」

      (ますきちゃんと六花ちゃん。元RAISE_A_SUILENのメンバー。本格派ロックバンドとして一世を風靡したが、2年前にますきちゃんのお父様が体調を崩し八百屋を継がなければならなくなったことからバンドの進退を問われることとなる)

      (ますきちゃんは代わりに麻弥ちゃんを入れてでも、ほかの4人には続けて欲しかったようだけれど…チュチュちゃんの「マスキングのいないRASはRASじゃない!」の一言で解散がきまったらしいわ)

      (そして現在は六花ちゃんと結婚し八百屋を営んでいる)

      「映画楽しみにしてますよ!」

      「ハリウッドなんて憧れます〜」

      「ありがとう2人とも」

      「そういえば、アメリカではチュチュとパレオが随分と迷惑をかけたようで…」

      「迷惑だなんてそんな…私がオフの日にはパレオちゃんが色んなところを案内してくれて楽しかったわよ。チュチュちゃんは少し嫌がってたけれどw」

      (チュチュちゃんとパレオちゃんは現在アメリカ暮らし。私がアメリカにいた時は色々身の回りのお世話をしてくれてとても助かったわ)

      「憧れの千聖さんを前にしてパレオちゃんテンション上がっちゃったんでしょうね」

      「今じゃ大女優だからな!」

      「そんな、照れるわよ」

      「あ、そうだ。これつまらないものだけど、おみやげよ」

      「あ、ありがとうございます!」

      「それじゃあ、また来るわね」

      「いつでもお待ちしてます!」



    • 4 名前:匿名スタッフさん ID:hODA3MGY[] 返信

      〜商店街〜

      「さて、懐かしの商店街に来たわ」

      「まずは…」

      〜山吹ベーカリー〜

      「いらっしゃいませ!」

      「あっ、千聖先輩!」

      「先輩だなんて…もうとっくに卒業してるんだから「さん」でいいわよ」

      「すいません、つい」

      「アメリカから帰ってきたんですね!」

      「ええ、さっき飛行機で帰ってきたところよ」

      「ハリウッドなんて凄いです」

      「かっこいいー」

      「ありがとう」

      「ここに2人がいるということは…もしかしてあなた達」

      「え、ええ//」

      「ちょうど千聖さんがアメリカに飛び立った頃に//」

      「りみのプロポーズ聞きます?」

      「『一生私のためにチョココロネを作ってください』ですよw」

      「ふふっwりみちゃんらしいわね」

      「ちょっと沙綾ちゃん!それは言わないでよ!」

      「あはは」



    • 5 名前:匿名スタッフさん ID:hODA3MGY[] 返信

      「他のポピパのみんなはどうなのかしら?」

      「おたえは相変わらずうさぎ大好きで」

      「”花園ランド”といううさぎカフェを経営してます」

      「たえちゃんらしいわね」

      「香澄と有咲は…」

      「ふふっ」

      「結婚したんですけどしょっちゅう喧嘩してるそうですw」

      「たまにここに助けを求めに来ることもありますw」

      「香澄ぃ!」

      「おや、噂をすれば」

      「市ヶ谷家秘伝の卵焼きは何もかけないで食べるのが美味しいんだ!マヨネーズをかけるんじゃねえ!」

      「だってーマヨネーズ美味しいじゃん!」

      「いつもあんな感じらしいんですw」

      「でもお互い大大好きで、普段は仲良しなので大丈夫ですよ」

      「なんか、あの二人らしいわね」



    • 6 名前:匿名スタッフさん ID:hODA3MGY[] 返信

      「みんな元気そうでよかったわ」

      「そうそう、お土産があるの。つまらないものだけど良かったら」

      「えーいいんですか!わざわざありがとうございます」

      (ぺこり)

      「せっかくここに来たんだし明日の朝ごはんを買っても良いかしら?」

      「ええ、ぜひ」

      「好きなだけどうぞ」

      レジ(チーン

      「はいおつりです」

      「ありがとう」

      「では私はこれで失礼するわね。他の人にも挨拶に回りたいから」

      「沙綾ちゃん、りみちゃんありがとう!またくるわね!」

      「ありがとうございました!」



    • 7 名前:匿名スタッフさん ID:hODA3MGY[] 返信

      「次ははぐみちゃんの北沢精肉店なんだけれど…」

      「今日はおやすみかしら?」

      『遊びに行くので休みます 店長』

      「ふふっ、はぐみちゃんらしいわね」

      「…はぁー」

      「まさかはぐみちゃんと花音が結婚するとは思わなかったわ…」

      「正直花音の結婚はショックだったのよね」

      「花音が幸せなら私は応援するだけなのだけれど」

      「しばらくの間心の蟠りが消えなかったのよね…」

      「何故か分からないけれど心が苦しくなるような…」

      「さすがに既婚者をNTRするようなマネはしないわよw」

      「今はもう吹っ切れてるわ」

      「さて、北沢精肉店はやってないし」

      「羽沢珈琲店に行きましょう」



    • 8 名前:匿名スタッフさん ID:hODA3MGY[] 返信

      〜羽沢珈琲店〜

      カランコロン

      「いらっしゃいませ!」

      「あ、千聖さん!」

      「久しぶりねつぐみちゃん」

      「映画の撮影お疲れ様でした!」

      「今お客さんいないので色々お話ししてもいいですか?」

      「ええ、ぜひ」

      「……へぇ〜蘭ちゃんとモカちゃんがついに」

      「まあずっと前から分かってましたけどね」

      「あの二人の間には特別な何かをいつも感じてましたから」

      「ひまりちゃんと巴ちゃんのカップルももうすぐ式やるって言ってました」

      「へぇーみんなどんどん結婚していくのね」

      「afterglowはまだ活動してるの?」

      「蘭ちゃんが華道のお仕事で忙しいので以前ほど集まれる訳では無いのですが…」

      「たまに集まって練習したり、商店街でライブもしてますよ」

      「あ、今度、久しぶりにここでライブするんですよ!お時間あったらぜひ聞きに来てください」



    • 9 名前:匿名スタッフさん ID:hODA3MGY[] 返信

      「しばらくは大きな仕事もないし多分大丈夫だと思うわ」

      「是非見に行くわね」

      「ありがとうございます!」

      「そういえば、つぐみちゃんはお相手いないの?」

      「わ、私はRoseliaの紗夜さんと」

      「あら、紗夜ちゃんと」

      「ま、まだそこまで進展してる訳では無いんですが…」

      「付き合ってまだ3ヶ月くらいです」

      「Roseliaは忙しいものね…」

      「そうですね」

      (Roseliaはあこちゃん以外の4人が高校を卒業したと同時にメジャーデビュー。従来のファンは多かったものの、ミュージシャンの世界は険しく最初の5年は細々と活動を続けていたそうね。ある曲がドラマの主題歌に使われたことで人気が爆発し、今や日本一人気があるバンドと言っても過言ではないわ)



    • 10 名前:匿名スタッフさん ID:hODA3MGY[] 返信

      (友希那ちゃんとリサちゃん、あこちゃんと燐子ちゃんが付き合ってるという噂も流れてるけど実際のところどうなのかしら?)

      「千聖さんはないんですか?恋人のお話は?」

      「私は仕事ばかりしてるから全然出会いがないのよね…」

      「そろそろ見つけたいとも思っているんだけれど…20代前半はドラマや映画の撮影しかしてこなかったから宛もなくて…」

      「共演した役者さんとかはいなかったんですか?」

      「セリフを覚えるのにいっぱいいっぱいでそれどころじゃなかったのよね…」

      「ああ、子猫ちゃんたち。申し訳ないのだが私はここでコーヒーを飲みたいんだ。ステージでまた会おうじゃないか」

      「ん?」

      (聞き覚えのある声だわ…まさか)

      カランコロン

      「いらっしゃいませ!薫さん!」

      「や、やあつぐみ。ファンの子達に囲まれちゃって…全く…宝塚のスターとはなんとも罪な存在なんだね」

      「か、薫じゃない」

      「ち、ちーちゃん…」



    • 11 名前:匿名スタッフさん ID:hODA3MGY[] 返信

      「千聖!帰ってきたのか!」

      「え、ええ。今日ね」

      「帰ってきた日に千聖に巡り会えるとは」

      「なんて、儚い…」

      「私はあまり嬉しくないのだけれどね」

      「ふふっ、相変わらず君はつれないね」

      「でも今日は久しぶりに帰ってきて色んな人と話したい気分だわ」

      「この1年なにかあったか、色々お話を聞かせてちょうだい」

      「ああ、いいだろう」



    • 12 名前:匿名スタッフさん ID:zZjk4NzA[] 返信

      続きが気になる!頑張ってください!



    • 13 名前:匿名スタッフさん ID:hODA3MGY[] 返信

      「へぇ〜こころちゃんと美咲ちゃんもついに」

      「ああ、こころのウェディングドレス姿は実に儚かったよ」

      「素敵な式だったのでしょうね」

      「あの二人なら幸せな生活を送れると思うわ」

      「ああ、私もそう思うよ」

      「ふふっ」

      「千聖はどうなんだい?」

      「えっ?」

      「何も無いのかい?君のような麗しいお姫様が放っておかれるはずがないだろう」

      「おあいにくだけれど何もなしよ」

      「仕事しかしてこなかったから何も無いわ」

      「ふふっ、君はそういう性格だったね」

      「しかし、本当に何も無いのかい?こんな可憐な花を孤独に放っておくなんて…」

      「実に罪深いね…」



    • 14 名前:匿名スタッフさん ID:hODA3MGY[] 返信

      「無いものは無いわよ」

      「そんなに言うなら『私が貰ってあげよう』の一言くらいあってもいいじゃない?」

      「えっ//」

      「冗談よ」

      「あなたといると疲れそうだわ」

      「ふふっ、君は相変わらずだね…しかしそれもまた儚い…」

      「あなたは何も変わらないわね」

      「私の話はいいのよ」

      「薫はどうなのよ最近」

      「私かい?」

      「そうだね…先日の公演も私の儚い演技で大成功だったよ」

      「あの大歓声…1度聞いたら忘れられない…」

      「演じることは私の人生だ…全てが私にとっての舞台なんだ…」

      「宝塚に入れて本当に良かったと思ってるよ」

      「ありがとう、千聖」

      「千聖があの時奨めてくれたからこそ、今の自分があるんだ」

      「え、ええ、私はただ目立ちたがり屋のあなたにうってつけの場所を選んだだけよ」



    • 15 名前:匿名スタッフさん ID:hODA3MGY[] 返信

      「君の強さに憧れて演劇を初めて」

      「今では宝塚のトップスターとまで言われるようになった」

      「私にとって千聖はきっかけなのかもしれないね」

      「感謝してるよ、千聖」

      「大袈裟よ…私は何もしてないわ」

      「そうだ、実はドラマの主役の話を貰ってね…」

      「えっ」

      「恋愛ドラマなんだが」

      「…そう」

      「どうかしたかい?」

      「え、ええ、なんでもないわ」

      「そうか…」



    • 16 名前:匿名スタッフさん ID:hODA3MGY[] 返信

      〜1時間後〜

      「すっかり話しこんでしまったね」

      「このあと後輩の子猫ちゃんたちの指導をしなければならないから今日はここで失礼するよ」

      「そうだ、千聖にこれを渡すよ」

      「これは?」

      「私の連絡先だよ…君がアメリカにいる間に携帯が壊れてしまってね…アドレスも番号も変えたんだ」

      「きっと私に毎日連絡してくれたのに返せなくて申し訳ない…」

      「あなたに用はなかったから以前の番号が通じないのも今知ったわよ」

      「ふふっ、そうかい。いつでも連絡待ってるよ」

      (本当はたまにかけてたのだけれど出なくて心配したのよ)

      「じゃあこれで失礼するよ。つぐみ、ご馳走様。コーヒー代置いておくよ」

      「ありがとうございました!」



    • 17 名前:匿名スタッフさん ID:hODA3MGY[] 返信

      「待って!」

      「どうしたんだい?」

      「薫は…いないの?」

      「その…恋人…」

      「私かい?」

      「私は…ファンの子全てが恋人さ」

      「やっぱりなんでもないわ。早く行ってちょうだい」

      「う、うそだよちーちゃん」

      (慌てるとちーちゃん呼びするのも変わってないわね ふふっ)

      「そうだね…私も君と…同じだ」

      「演技に恋をしすぎたみたいだ」

      「…そう」

      「それがどうかしたのかい?」

      「聞いてみただけよ。この後忙しいんでしょ?早く行きなさい」

      「ああ、また会おう、千聖!」

      カランコロン

      「ええ、きっと」



    • 18 名前:匿名スタッフさん ID:hODA3MGY[] 返信

      「薫さん、大人気すぎてここに来る時もファンの方が押しかけてきて大変なんですよ…w」

      「人を惹きつける何かがあるものね」

      「はっきり言って薫は天才なのよ」

      「どんな役でも自分のものにできる」

      「私も女優を長年やっているけれど、未だに薫を超える役者さんは見た事ないわ」

      「それだけ凄いのよ、薫は」

      「あの演技力があればトップスターになるのも頷ける」

      「なんだかんだ言いながらも薫さんのこと認めてるんですね」

      「そうね…薫には内緒でお願いするわ」

      「では私も失礼するわね…お代はここに置いておくわ」

      「ライブも見に来るわ。蘭ちゃんモカちゃんひまりちゃん巴ちゃんも見たいものね」

      「ありがとうございます!お待ちしております!」

      「では、またくるわね」

      「ありがとうございました!」

      カランコロン

      「ふふっ」



    • 19 名前:匿名スタッフさん ID:hODA3MGY[] 返信

      〜千聖の家〜

      「恋愛ドラマなんだが」

      「…そう」

      「どうかしたかい?」

      「え、ええ、なんでもないわ」

      「薫は…いないの?」

      「その…恋人…」

      ーーーーー
      ーーー

      「なんであんなこと聞いたのかしら」

      「それに薫が恋愛ドラマをやると聞いた時の感情…」

      「あれは一体…」

      「…とりあえず連絡先を登録しておこうかしら」



    • 20 名前:匿名スタッフさん ID:3Y2IxMjh[] 返信

      これは儚いSSだね…(期待



    • 21 名前:匿名スタッフさん ID:hODA3MGY[] 返信

      〜次の日〜

      「お疲れ様でした」

      「ふう今日もお仕事疲れたわ…」

      ピロン

      「メールかしら?」

      『君が出演していたドラマが再放送されていたからじっくり見させて貰ったよ。高校生の時の君かな?相変わらず儚かったよ…』

      「全く…仕事終わりで疲れてる時に変なもの送らないで欲しいわ…」

      「『それは良かったわね』っと」

      「ふう、帰りましょうか」

      ピロン

      「返事が早いわね…今日はもう仕事終わりなのかしら?」

      「全く…」

      『今度の日曜日、公演があるのだが見にこないかい?主役はもちろんこの私さ…君のためのチケットは取ってあるよ』

      「薫のステージ…ね」



    • 22 名前:匿名スタッフさん ID:hODA3MGY[] 返信

      「そういえば、薫の宝塚見たこと無かったわね…」

      「私も撮影に追われてたものね」

      「どうしましょう…アメリカから帰ってきてすぐに大きな仕事はないし…」

      「せっかくの機会だし見に行こうかしら…」

      「自分の勉強にもなるかもしれないし、見て損はないわよね…」

      「『お誘いありがとう。見させてもらうわ。』っと」

      「ステージの主役やってドラマの主役の話まで」

      「薫、なかなかのハードスケジュールね…」

      ピロン

      『君ならそういうと思って既にチケットは送ってあるのさ。幼なじみだとなんでも分かってしまうんだね…明日には届くと思うよ。楽しみにしててくれ』

      「調子いいんだから…」

      「ふふっ」



    • 23 名前:匿名スタッフさん ID:hODA3MGY[] 返信

      〜日曜日〜

      「さて…会場にやってきたわ」

      『主演:瀬田薫』

      「デカデカと載ってるわね…」

      〜会場内〜

      「さて…私の座席は…」

      「い、一番前のど真ん中…」

      「薫、とんでもないところ用意してくれたわね」

      「よっぽど私に見て欲しいのかしら」

      「あなたの演技、じっくりと見させてもらうわ」



    • 24 名前:匿名スタッフさん ID:hODA3MGY[] 返信

      「私は進む!たとえ銀河の果てであっても!」

      (すごい…流石の演技力ね…圧巻だわ)

      〜公演終了〜

      パチパチパチ

      (素晴らしい…素晴らしかったわ薫)

      (高校時代から凄かったけれど、さらに腕を上げたわね)

      (さすが大スター…圧巻の演技だったわ)

      (こんなに演技に感動したのはいつぶりかしら…)



    • 25 名前:匿名スタッフさん ID:hODA3MGY[] 返信

      〜千聖の家〜

      「薫、凄かったわね」

      「あれが本物の演技…なのね」

      「正直いい意味で想像を超えてたわ」

      「あ、そうだわ。薫にメールしておきましょう」

      「『今日はお疲れ様。素晴らしかったわよ』っと」

      「……」

      「子役からやっているけれど正直」

      「実力差を見せつけられた気がしたわ…」

      「あの調子ならドラマでも心配なさそうね」

      「むしろ他の役者さんが霞むかもしれないわ…」

      「まだ薫以外のキャストは未定と言ってたわね」

      「共演する人は大変でしょうね…」



    • 26 名前:匿名スタッフさん ID:hODA3MGY[] 返信

      〜2日後〜

      「恋愛ドラマのヒロイン役…ですか」

      スタッフ「はい、ぜひ大女優である白鷺さんにお願いしたいと監督が言ってるそうです」

      「そうなんですか」

      「ありがたいお話ね、ぜひやらせてもらうわ」

      スタッフ「アメリカから帰ってきたばかりですけど大丈夫ですか?」

      「もう大丈夫よ。そろそろ次のお仕事をやりたいと思ってたころよ」

      スタッフ「それはよかったです。実はお相手役の方がすごい人なんですよ」

      スタッフ「でも、ドラマ経験はまだ浅いので、そこで若くて勢いのある白鷺さんにお相手の方のサポートもお願いしたいという趣旨もあるそうです」

      「そ、そうなんですね」

      「ちなみに、その相手役とは誰ですか?」

      スタッフ「それが、宝塚のトップスター瀬田薫さんなんです!」

      「えっ」

      スタッフ「きゃー!私大ファンなんですよ!サインもらってきて下さい!」



    • 27 名前:匿名スタッフさん ID:hODA3MGY[] 返信

      (か、薫と共演ですって!?)

      スタッフ「白鷺さん?」

      (せっかく頂いたお仕事だし断るわけにもいかないけど…)

      スタッフ「あれ、白鷺さん?大丈夫ですか?この仕事嫌ですか?まさか私サイン貰えないんですか?」

      (薫と…あの薫と…!?)

      スタッフ「あの…薫様のサインお願いしますね!」

      (出来るかしら…でもこれも仕事よ。やるしかないわね)

      スタッフ「サインお願いしますね!白鷺さん!」

      「わかりました。その仕事、お受けします」

      スタッフ「やったー!薫様のサイン!!」

      「今日の仕事はこれで終わりでしたよね?お疲れ様でした。明日もよろしくお願いします」

      ガチャ

      スタッフ「サイーーン!!忘れないでくださいね!!」



    • 28 名前:匿名スタッフさん ID:0YzdmZTM[] 返信

      おい、スタッフ…



    • 29 名前:匿名スタッフさん ID:hODA3MGY[] 返信

      〜次の日〜

      「どうして…どうしてあなたはいつもそうなの…?」

      「なぜ、私ばかり…こんなことに…」

      スタッフ「はいストーップ」

      スタッフ「いい感じですね〜。初めての練習とは思えないくらい熱意こもってましたよ」

      「こんなんじゃまだまだよ。薫はこれを超えてくるわ」

      スタッフ「めっちゃ馴れ馴れしく呼びますね?薫様とそういう関係なんですか?」

      「お、幼馴染なんですよ」

      スタッフ「えーーっ??あの薫様と!?」

      「前も言ったと思うけれど」

      スタッフ「あれ、そうでしたっけ」

      「ええ、確かに言ったわよ」

      スタッフ「あはは…忘れてました」

      「全く…」



    • 30 名前:匿名スタッフさん ID:hODA3MGY[] 返信

      スタッフ「へぇ〜、昔から凄かったんですね薫様って」

      「ええ、私も長年女優をやって色んな役者さんを見てきたけれど、未だに薫を超える役者さんとは出会えてないわ」

      スタッフ「そんなに!?ですか!?」

      「ええ、先日薫の舞台を見に行ったのだけれど、それはもう凄くて高校の時よりもさらに腕が磨かれていたわ」

      スタッフ「薫さんの男役はヤバいですよね!!死にますよあんなの!!」

      「だから今回、監督さんは主役初挑戦の薫に配慮する意味でも幼なじみである私を起用したのかなと思ったのだけれど」

      「正直私も薫に偉そうに出来るほどの技術も才能もないのよ」

      スタッフ「でもそれなら、薫様も白鷺さんのことを知ってるのでしょう?」

      スタッフ「そこら辺は大丈夫なんじゃないですか?」

      「ええ、もちろん自分なりに精一杯やるつもりではいるけれど」

      「プレッシャーが凄いのよ…私の方が緊張してるわ」

      スタッフ「もっと自信持ちましょうよ!ハリウッドに出たんですよ!?我が事務所が誇る白鷺さんなら大丈夫ですって!」

      「ええ、ありがとう」

      スタッフ「あ、あと昨日も言いましたけど薫様のサイン「さあ練習の続きをやるわよ。相手役をやってください」

      スタッフ「サイン忘れないでくださいね!?」



    • 31 名前:匿名スタッフさん ID:hODA3MGY[] 返信

      〜千聖の家〜

      「今日も疲れたわね」

      「まだまだ演技力が足らないわ」

      「もっと上を目指さないと…」

      ピロン

      「ん?メールかしら?」

      『まさかヒロイン役が君だったとはね。ああこれも運命なのか…儚い。最高のドラマにしようじゃないか…』

      「全く…こっちが悩んでるというのに」

      「しょうがないわね」

      「『ええ、頑張りましょう。ちゃんとセリフ覚えておくのよ』っと」

      「もっともっと頑張らないと」



    • 32 名前:匿名スタッフさん ID:hODA3MGY[] 返信

      〜2日後 事務所〜

      「…ふう」

      「まだまだね」

      「どうしたんだい千聖、浮かない顔して」

      「今度のドラマの台本読んで練習してるけれど、なかなか上手くいかないのよ」

      「そうなのかい?上手くいってるように見えたけど」

      「今のままじゃ全然よ。相手があの薫だもの。あの圧巻の演技の前じゃ私も霞むわ」

      「そ、そうかい…千聖にそう言ってもらえるのは嬉しいね」

      「えっ」

      「?」

      「ええええええええっ!?か、薫!?いつの間に居たの!???」



    • 33 名前:匿名スタッフさん ID:hODA3MGY[] 返信

      「…そういうことだったのね」

      「先輩から挨拶に行くべきだと言われてね…幼なじみだと伝えたら尚更会いに行けと言われて」

      「千聖の可憐な姿を見させてくれた先輩方に感謝しよう」

      「それはよかったわね」

      「そういえば、うちのスタッフがあなたの大ファンなんだけど。彼女どこに行ったのかしら?」

      「廊下にいた可憐なお嬢様のことかい?私の顔を見るなり黄色い悲鳴をあげて失神してたよ」

      「そ、そう…」

      「そんなことより大丈夫なのかい?千聖にしては珍しく自信なさげじゃないか?」

      「そう…ね。共演の相手がよりによってあなただものね」

      「それはどういう意味だい?」

      「あなたと共演するのが怖いのよ」

      「先日の公演、圧巻だったわ」

      「ありがとう。君が一番前にいてくれたおかげさ」



    • 34 名前:匿名スタッフさん ID:hODA3MGY[] 返信

      「…そうかしら」

      「ああ、千聖に見られてると思うと下手な演技は出来ないと思ってね」

      「もちろん普段は手を抜いてる訳では無いが、あの日は1層気合いが入ったよ」

      「そんなあなたと今度共演するから怖いのよ」

      「そうか、私の演技はなんて罪深いんだ…ふっ」

      「そういう話をしているのではないわ」

      「おっとすまないね…でも私がどんな演技をしようと千聖は千聖だろう?」

      「自分なりの演技をすれば良いだけじゃないか」

      「周りの人がどうであれ自分を貫くことが出来る人こそが本当の演者だと思うよ」

      「…それもそうね」

      「君がどんな風に演技するか、楽しみだよ」

      「ありがとう。頑張るわ」

      「さて、そろそろ行くとしようか」

      「この後もなにか予定があるの?」

      「後輩の公演を見に行くのさ」

      「そう、気をつけて」



    • 35 名前:匿名スタッフさん ID:hODA3MGY[] 返信

      「君も来ないかい?」

      「今日はまだお仕事があるのよ」

      「それは残念だったね、まだ撮影で会おうじゃないか」

      「そうね」

      「じゃあ失礼するよ」

      スタッフ「か、薫さん!」

      「おや、さっきの子猫ちゃんじゃないか」

      スタッフ「だ、大ファンなんです!サインください!」

      「もちろんいいだろう」カキカキ

      スタッフ「きゃー!!ありがとうございます!!」

      「手を出してご覧。握手してあげるよ」

      スタッフ「きゃー!!幸せ」プシュー

      「じゃあ、さらばだ子猫ちゃん!」

      スタッフ「きゃー素敵ーーーー!!」バタッ

      「また失神したわね」

      「えーっと、119っと」



    • 36 名前:匿名スタッフさん ID:hODA3MGY[] 返信

      「どんな人がいても自分を貫ける人こそが本当の演者、ね」

      「はぁ」

      「薫、知ってるのかしら?」

      「このドラマ、キスシーンがあるのよ」

      「そう、私と薫はドラマ内でそのシーンを演じる」

      「いくらドラマとはいえ、今の私が薫とそんなラブシーンを演じられるのかしら…」

      「薫を幼い時から知ってるからこそ余計緊張するのよね…」

      「薫に相応しい女を演じるのも大変ね…」



    • 37 名前:匿名スタッフさん ID:hODA3MGY[] 返信

      〜1週間後〜

      「いよいよ来週からドラマの撮影開始ね…」

      「頑張らなければ…」

      「でも今日はドラマのことは一旦忘れて」

      「Afterglowの商店街ライブを見に行くわよ」

      〜商店街〜

      「す、すごい。商店街がお祭りムードだわ…」

      「屋台も沢山並んでる…」

      「なるほど、このお祭りの出し物としてライブするのね」

      「あ、千聖さん!来てくれたんですね!」

      「あらつぐみちゃん。ええ、来たわよ」

      「ありがとうございます!とっても嬉しいです」

      「こんなお祭りをやってたのね」

      「ええ、時々やるんですよ」

      (お仕事が忙しくてなかなか商店街にも来れなかったものね..知らなくても仕方ないわ)

      「千聖さん!あそこ見てください!」

      「ん?」



    • 38 名前:匿名スタッフさん ID:hODA3MGY[] 返信

      「さあ商店街祭りの始まりだー」

      客「おー!」

      「おー!」

      「お、おー…」

      「いくぜー!!!」

      「ソイソイソイソイソイソイソイソイソイ」ドンドコドンドコドンドコドンドン

      「ソイヤーーーーー!!」ドーン

      客「ソイヤー!!!!」

      「ソイヤー!!!!」

      「な、何かしらこれは」

      「始まりの合図です。いつも巴ちゃんがやってるんですよ!」

      「そ、そうなのね…」

      「あれ?千聖さん」

      「来てたんですね!」

      「あら沙綾ちゃんりみちゃん。ええ、Afterglowのライブを見に来たのよ」



    • 39 名前:匿名スタッフさん ID:hODA3MGY[] 返信

      「色々屋台もあるんで楽しんでってください」

      「チョココロネすくいやりますか?」

      「い、今は遠慮しとくわ」

      「あれ?千聖ちゃん?」

      「えっ」

      「久しぶりだね、千聖ちゃん」

      「か、花音…」

      「かのおおおおおおん!!会いたかったわよおおおおお!!」ギュー

      「 ふ、ふええ…ち、千聖ちゃん…苦しいよ」

      「あーかのちゃんが浮気した!」

      「は、はぐみちゃん違うの…これは」

      「ご、ごめんなさいねはぐみちゃん。ちょっとこれは…」

      「ん〜?」



    • 40 名前:匿名スタッフさん ID:hODA3MGY[] 返信

      「…というわけで」

      「なあんだ、そうだったのか!じゃあ今日はかのちゃん貸してあげる!2人で楽しんでいいよ!」

      「お、お店手伝うよ」

      「いいよ!1人で頑張る!かのちゃん楽しんできて!」

      「じゃ、じゃあお言葉に甘えて…」

      「ありがとうはぐみちゃん」

      「おや、千聖じゃないか」

      「か、薫…どうして?」

      「ひまりちゃんが演奏するんだろう?子猫ちゃんに呼ばれたらどこでもいくさ」

      「きゃー!!薫さん!?お久しぶりです!相変わらずめちゃくちゃカッコイイです!薫さん主演の宝塚毎回見に行ってます!!」

      「久しぶりだねりみちゃん。毎回来てくれてるなんて嬉しいよ。ありがとう」

      「あ、あの、チョココロネすくいやりませんか?」

      「なんて儚い屋台なんだ…やらせてもらうよ…」

      「しばらく薫をお願いするわりみちゃん」

      「はい!いくらでもいていいですよ薫さん!」



    • 41 名前:匿名スタッフさん ID:hODA3MGY[] 返信

      「ハリウッドのお仕事大変だったね」

      「ええ、でももう時差ボケもないし大丈夫だわ」

      「次のお仕事は何かあるの?」

      「そ、それが…」

      「薫さんと共演する?」

      「ええ、しかも私と薫はカップル役なのよ」

      「そ、それはまた凄いドラマになりそうだね」

      「それがね…」

      「…そう」

      「自信をなくしちゃったんだ」

      「ええ、私も女優として長年やってきたしハリウッドの話までもらった」

      「自分で言うのも何だけれど、すごく順風満帆だと思うのよ」

      「もちろんだからといって驕り高ぶることはしないし、さらなる高みを目指そうとしているわ」

      「でも先日薫の演技を見に行った時」

      「正直負けた気がした…いや、完敗ね」

      「薫があんな演技出来るなんて」

      「高校時代から凄かったけれどさらに腕が磨かれていたわ」

      「で、でも宝塚とドラマはまた違うんじゃないかな?」



    • 42 名前:匿名スタッフさん ID:hODA3MGY[] 返信

      「ええ、もちろん違うところもあるわ」

      「薫もドラマでは苦労するかもしれない」

      「でも…なんか…なんか心に引っかかるものがあるというか」

      「あの薫の恋人役を演じるのに…どこか物足りなさを感じるというか」

      「今のままじゃダメって気持ちが強すぎるのよね…」

      「ねぇ…千聖ちゃん」

      「ん?」

      「千聖ちゃんは薫さんのこと好きなの?」

      「えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!?」

      客 ザワザワ

      「す、すいません…なんでもないです」

      「か、花音!!変な事を言わないでちょうだい!!」

      「ふ、ふええ…ごめんね…」

      「でも、千聖ちゃんの話を聞いてるとさ」

      「すごい薫さんを意識してるし」



    • 43 名前:匿名スタッフさん ID:hODA3MGY[] 返信

      「今のままじゃダメって、もっと演技力をあげなきゃいけないって意味かもしれないけど…」

      「ドラマの中だけじゃなく、現実でも好きにならないといけないと言ってるような」

      「というか、好きなんだよね?」

      「でも、現実で素直になれないから…その気持ちを出せないから…ドラマでも変なプレッシャーを感じてるんじゃないかな…」

      「仕事は仕事と割り切ってた千聖ちゃんとは思えない悩みだったよ…?」

      「ま、まさかそんなはずないわよ…私があの薫を好きになるはずがないわ!」

      「いつも変なことばかり言うしナルシストだし妙に身長高いのがまたイラつくし…」

      「そ、そうなんだ…」

      「久しぶりのステージ!悪くないね!」

      「花音!Afterglowの演奏が始まるわよ!見ましょう!」

      「う、うん」

      (千聖ちゃん…たまに素直になれないとこ、あるよね…)



    • 44 名前:匿名スタッフさん ID:hODA3MGY[] 返信

      「お久しぶり!Afterglowです!」

      「いや〜久しぶりですねえ〜蘭の華道が忙しくてぜんぜん出来なくて〜」

      「モカの方が忙しいじゃん…練習あまり来ないし…夜遅いこと多いし」

      「いや〜コンビニの店長はなかなか大変でね〜」

      「私も喫茶店あんまり休めないしなぁ」

      「私も注文が入ってるからな!」

      「なんたって巴は日本が誇る太鼓職人だもんね!」

      「も、持ち上げすぎだぞひまり…」

      「まあ、ひまりは暇そうだけど」

      「めっちゃLINEくるしー」

      「インスタしょっちゅう更新するし」

      「うちでもテレビばかり見てるからな」

      「もーOLだって忙しいの!」

      「でもでも、ほんと久しぶりだね!」

      「久しぶりのライブも頑張ろうよ!」

      「みんないくよ!」

      「えい、えい、おー!」

      「…」

      「それでは1曲目、Scarlet Sky」

      「もー無視しないでよー!」



    • 45 名前:匿名スタッフさん ID:hODA3MGY[] 返信

      「あの日見た黄昏の空照らす光は燃えるスカーレット♪」

      「懐かしいわね…」

      「ライブするのは1年ぶりなんだって」

      「へぇ…」

      「ちょっと高校時代が蘇るような…」

      「2曲目、Y.O.L.O!!!!!」

      「壁の高さなんて関係ないよ〜♪」

      「Afterglowが私たちのために作ってくれた曲…」

      「懐かしいわ…」

      「ありがとうございました!」

      「ありがとうございました!」

      パチパチパチ

      「いいライブだったわね。ちょっと昔に帰れた気がしたわ」

      「うん、そうだね」

      「ああ、Afterglow!なんて儚いんだ…」

      「あら薫。そんな近くにいたのね。気づかなかったわ」

      「ふふっ、私は気配も隠せるからね…」

      「はいはい」

      「来週から撮影開始よ。セリフ覚えておきなさい」

      「ああ、もちろんさ」

      〜1時間後〜

      「商店街祭りもこれにて終わりだ!」

      「ソイヤ締めするぞ!」

      「ソイソイソイソイソイソイソイソイソイ」ドンドコドンドコドンドコドンドン

      「ソイヤ!」ドーン

      客「ソイヤ!」

      「ソイヤ!」

      「…ソイヤ…」

      (花音もソイヤの世界の住民になってしまったのね)

      「ありがとう花音、楽しかったわ」

      「それにはぐみちゃんもありがとう」

      「全然いいよ!かのちゃん楽しめた?」

      「うん!楽しめたよ!」

      「じゃあ私はこれにて失礼するわ…また会いましょう」

      「ばいばーい」

      「ああっ、なんて…儚い!!」

      「きゃーっ!!!!」

      「…」

      「…素直になれない…ね」



    • 46 名前:匿名スタッフさん ID:hODA3MGY[] 返信

      〜1週間後〜

      「いよいよ撮影開始ね」

      「タイトルは『黄金色の蝶々』」

      「人間不信に陥った幼馴染との恋物語」

      「15年振りにあった幼馴染のすみれは、度重なる不幸により人間不信に陥っていた」

      「昔の思い出が忘れられない主人公のあずさは、何度疎ましがられてもすみれの心を開かせようと奮闘する…」

      「なぜなら、すみれはあずさの初恋の人だから…」

      「あずさを冷たくあしらうすみれだったが、心のどこかでは昔のように仲良くしたい思いもあり…」

      「徐々に心を開いていく…」

      「すごいストーリーねこれ」

      「やあ千聖、頑張ろうじゃないか」

      「ええ、そうね」



    • 47 名前:匿名スタッフさん ID:hODA3MGY[] 返信

      監督「それでは早速撮影に入りまーす」

      監督「2人とも準備してくださーい」

      「さあやるわよ薫」

      「ああ」

      監督「よーい、アクション!」

      「はっ…君は…もしかして…すみれか?」

      「ええ、そうですけど」

      「…誰ですか?」

      「あずさだよ!あずさ!」

      「ほら、覚えてないか?家が隣でよく遊んでたじゃないか…」

      「…さぁ?」

      「小学五年生の時、君はお父様の転勤で遠くに行っちゃって…」

      「寂しかったんだぞ…でもまさかこんな所で再開するなんて!」

      「…そういえばそんなこともあったかもしれないですね」

      「思い出してくれたか?うれしいよ!」

      「悪いけどあなたに用はないんです。どいてください」

      「す、すみれ…」

      「軽々しく名前で呼ばないでください!」

      「あ、ああ…」

      監督「ハイカットー!」

      監督「良かったですよー」

      「さすが千聖、つれない演技は上手いね」

      「それはどういう意味かしら?」



    • 48 名前:匿名スタッフさん ID:hODA3MGY[] 返信

      〜1話撮影終了〜

      「お疲れ様でしたー」

      「素晴らしい演技だったよ千聖!心配してたけど全然大丈夫じゃないか」

      「ええ、当然よ」

      (最初は薫に冷たくあしらうシーンが多いから良いのだけれど…)

      (徐々に心を開く中盤以降ね…)

      (そこでいかに平常心を保てるか…

      〜回想〜

      「でも、現実で素直になれないから…その気持ちを出せないから…ドラマでも変なプレッシャーを感じてるんじゃないかな…」

      ーーーー
      ーー

      (そんなことは無いわ花音)

      (私は薫のことなんかなんとも思ってないし、あくまでドラマはドラマ)

      (何事もなく演じてみせるわ)

      (それが女優よ)



    • 49 名前:匿名スタッフさん ID:hODA3MGY[] 返信

      〜6話撮影終了〜

      「お疲れ様でしたー」

      「今日はどうしたんだい?ミスが多かったね…君らしくない」

      「え、ええ…ごめんなさい」

      「ふっ、まあこういう日もあるさ千聖」

      「シェイクスピアもこう言ってる…『人は間違いながら成長するんだ』とね」

      「はいはい、ありがとう」

      (でも失敗が多かったのは事実よ…反省ね…)

      (今までは何事もなく出来ていたのに…)

      (こんなに失敗したのは子役の時以来じゃないかしら…)

      (どうして…?いつも通り臨んだはずだったのに…)

      (薫を特別意識してたわけでもなかったのに…)

      「ああっ儚い!」

      スタッフ「きゃー!!最高!!」バタッ

      (…)

      (なんとも思ってないわ…)



    • 50 名前:匿名スタッフさん ID:2NmQ3NGM[] 返信

      花音さんってやっぱよく気付くなあ
      素直じゃない千聖様も儚い…



    • 51 名前:匿名スタッフさん ID:hODA3MGY[] 返信

      〜7話 撮影〜

      監督「すみれが1人であずさを思うシーンやりまーす」

      「わかりました」

      監督「よーい、アクション!」

      「またあずさからメール…」

      「…しつこい」

      「でも…ちょっとだけ嬉しいような」

      「まだ完全に治ったわけじゃないけれど、以前ほど人を疑うことも無くなったし…」

      「これもあずさのおかげ…なのかもね」

      「でもどうしてあずさは私にここまで?」

      「…」

      〜回想〜

      「昔結婚の約束したの覚えてないか?公園で結婚式もしただろう?」

      「ただのお遊びを何真剣に語ってるの…」

      ーーーー
      ーーー

      「まさか…本当なのあれ?」

      「私にとって…薫ってどういう存在だった?」

      「あっ」

      監督「はいカーット!今は薫さんじゃないよ〜」

      「す、すいません」

      監督「ついつい役名忘れて本当の名前言っちゃうのはよくあるからねぇ。まあ気にしない気にしない」

      (千聖、前回の撮影からミスが多すぎるよ…)

      (何かがおかしい)



    • 52 名前:匿名スタッフさん ID:hODA3MGY[] 返信

      (なぜ主人公と薫を重ねてしまった…?)

      (確かに今作の主人公は薫とよく似た性格ではあるけれど…)

      (小さい頃は人見知りで…いまは逆に目立ちたがりなところとかそっくり…だけど)

      (なんで?どうして薫の名前を言った?)

      (役名を忘れてたわけじゃないのに…自然と出てきた薫の名前…)

      (今までもあずさの名前は何回も出てきたのに…)

      (なぜここに来てこんなミスを…?)

      (今のをただの言い間違いとしていいのかしら…)

      (花音の言う心の迷いが…?)

      (…私の考えすぎかしら?)

      「千聖、どうしたんだ。前回からずっと調子が悪いね」

      「ご、ごめんなさい。迷惑かけちゃって」

      「私は構わないが…悩み事でもあるのかい?」

      「なんでもないわ。大丈夫よ」



    • 53 名前:匿名スタッフさん ID:hODA3MGY[] 返信

      〜8話撮影終了〜

      「ち、千聖…?」

      (………)

      (…どうしてこうなるの?)

      (初めて恋愛ドラマをやるわけじゃないし…)

      (ラブシーンだって演じてきたわ)

      (なのに…なぜか今回だけおかしいのよ…)

      (薫だから…かしら?)

      (まさか私に限って薫に狂わされるなんてこと…)

      〜回想〜

      「ドラマの中だけじゃなく、現実でも好きにならないといけないと言ってるような」

      ーーーー
      ーーー

      (そんなことないわ!ドラマはドラマよ!)

      〜回想〜

      「というか、好きなんだよね?」

      ーーーー
      ーーー

      (そんなわけ…ないわよ…)

      「千聖?」



    • 54 名前:匿名スタッフさん ID:hODA3MGY[] 返信

      「本当に大丈夫なのかい?」

      「だ、大丈夫よ。薫は何も心配しなくていいわ」

      「本当かい?監督さんも心配してたよ。いつもの君じゃないって」

      「聞かせてくれよ千聖、何か悩みがあるんだろう…?恥ずかしがることは無い…さぁ」

      「何も無いって言ってるでしょ!!しつこいわね!!いい加減にしなさいよ!!」

      「!!」

      「あっ」

      「…ちーちゃん…?」

      「ご、ごめんなさい…今のは…」

      「…頭を冷やしてくるわ…また次の撮影で会いましょう」

      「…」

      「ちーちゃん…大丈夫…なのか?」



    • 55 名前:匿名スタッフさん ID:0YzdmZTM[] 返信

      ちーちゃん……



    • 56 名前:匿名スタッフさん ID:hODA3MGY[] 返信

      〜千聖の家〜

      「…ぐすん」

      「ぐすんぐすん…」

      「私はなんて酷いことを…うぅ…」

      「迷惑かけた上に八つ当たりなんて…」

      「最低ね…私」

      「もう私なんかダメだわ…この先の撮影どんな顔して行けばいいのかしら…」

      「ぐすん…こんな仕事受けなければ良かった…」

      「……」

      ブブー

      「?」

      「メールかしら?」

      「…何も来てない…」



    • 57 名前:匿名スタッフさん ID:hODA3MGY[] 返信

      「一体何…」

      「ビデオ…?」

      「そうだ、思い出したわ」

      「彩ちゃんと日菜ちゃんがクイズ番組に出るから録画予約しておいたんだわ」

      「…」

      「これから始まるのね…」

      「久しぶりに…リアルタイムで見てみようかしら…」



    • 58 名前:匿名スタッフさん ID:hODA3MGY[] 返信

      📺♪〜

      司会(ガルパピコのパスパレ水着回に出てた人)「さあ始まりましたクイズスタジアムー!!!」

      司会『2人1組で優勝を目指し、ボーナスステージをクリアすれば賞金100万円!!』

      司会『本日の挑戦者はこの10組!!』

      司会『1組目!チーム元アイドル!』

      (何やら聞き覚えのある声だなァ!)

      『皆さんこんにちは。まんまるおやみゃにいりょどりを。チーム元アイドルふわふわピンク担当のみゃる山あやでしゅ!』

      『ああーまた噛んだー』

      『もぉーしょーがないなあ彩ちゃんは』

      『どうもー氷川日菜でーす』

      司会『現在は結婚なされたこのおふたり。愛の力で優勝を勝ち取れるかー!!』

      司会『続いて2組目〜…』

      「相変わらずね…彩ちゃん」

      司会はこの人です↓

      添付ファイル:


    • 59 名前:匿名スタッフさん ID:hODA3MGY[] 返信

      司会『第1問!』

      司会『人気バンド、Roseliaのメンバー』

      司会『湊友希那、氷川紗夜、今井リサ、宇田川あこ、あとh(ポーン

      『白金ァ!』

      『白金ァ!燐子ァ!白金燐子ァ!』

      ピンポンピンポーン

      司会『正解でーす!チーム元アイドルまずは10ポイント獲得ー!』

      司会『ここは彩さん、即答でしたね』

      『ええ、交流がありゅので簡単でしゅた』

      『ああ、また噛んだ〜』

      「…さっきのは見なかったことにしましょう」



    • 60 名前:匿名スタッフさん ID:0YzdmZTM[] 返信

      もうどこのSSでも定番になりつつある丸山ァ白金ァww
      彩ちゃん噛みすぎw



    • 61 名前:匿名スタッフさん ID:hODA3MGY[] 返信

      司会『11問目!次からはイントロドンの時間でーす!!』

      司会『今からイントロが流れますので、歌の題名と歌手の名前両方をお答えください』

      司会『それでは、ミュージックスタート!!』

      〜♪タタン タタン タタン タンタン

      『はい!はい!』

      『ゆりゃゆりゃ!パスパレのゆら・ゆらRing-Dong-Dance!』

      ピンポンピンポーン

      司会『正解でーす!』

      ココローユラシーマクガーヒラクー♪

      「…ゆらゆら…懐かしいわね」

      「そういえば最近パスパレの曲聞いてなかったわ…」

      「前はよく聞いてたのに…」

      「余裕がなかったのかもしれないわね…」

      「久しぶりに聞いてみようかしら…」

      〜1時間後〜

      司会『優勝はチーム元アイドルー!!』

      『やったー!!』

      司会『さあ100万円をかけてボーナス問題に挑んでもらいます!!』

      司会『問題はこちら!』

      添付ファイル:


    • 62 名前:匿名スタッフさん ID:hODA3MGY[] 返信

      司会『これを証明してください』

      『…は?』

      『なにこれ?』

      『始めてみるんだけど…』

      『日菜ちゃん分かる?』

      『フェルマーの最終定理だね!』

      『これはねー、ここがまずこうなるから〜』カキカキ

      『はい!証明完了!』

      ピンポンピンポーン

      司会『正解ー!!!!お見事!チーム元アイドル100万円獲得ー!!!!』

      『すごい、すごいよ日菜ちゃん!!』

      司会『凄いですね日菜さん、なんでわかったんですか?』

      『昨日たまたま見てたんだー。いやー見といてよかったー!』

      司会『運も味方して見事に100万円獲得です!おめでとうございます!!』

      『やったー!!』

      「日菜ちゃん強すぎてそのうち出して貰えなくなるんじゃないかしら」



    • 63 名前:匿名スタッフさん ID:hODA3MGY[] 返信

      「ふぅ、終わったわね…」

      「ゆらゆら…久しぶりに聞いてみようかしら」

      「確かCDがここに」

      「あったわ、ホコリ被ってる…」

      君を映したー綺麗な姿はー♪

      「懐かしいわね…」

      頑張れの言葉も ねじれて届かなくて♪

      サナギのまま 閉じ込めた羽♪

      素直に なれずに miss you miss you miss you ♪

      「…そういえばあの時も…」

      〜回想〜

      「私がなんでも出来ると思わないでよ!帰って!」

      「!!」

      ーーーー

      ーー

      「みんなの応援をプレッシャーに感じて勝手に怒りだして…」

      「今回も、薫を意識しすぎて勝手にプレッシャーを感じて…」

      「そして薫だって、調子の悪い私を本当に心配してくれて…話を聞こうとしてくれて…」

      「なのに自分は…ただ1人で塞ぎ込むだけ…」

      「なんで私っていつもこうなんだろう…」



    • 64 名前:匿名スタッフさん ID:hODA3MGY[] 返信

      「でも、現実で素直になれないから…その気持ちを出せないから…ドラマでも変なプレッシャーを感じてるんじゃないかな…」

      ーーーー

      ーー

      「…そうなのかもしれないわね」

      「…素直になれないのよね、私」

      「薫…私にとって薫って…」

      「いつも変なことばかり言うしナルシストだし妙に身長高いのがまたイラつくし…」

      「だけど…」

      「子役時代、ドラマの演技でクラスメイトに誤解されてるのを心配してくれたり…」

      「誰よりも周りを気遣える人」

      「私のこともよく気にかけてくれるし」

      「自分を支えてくれる人の感謝は欠かさない」

      「今日だって、きっと本当に心配してくれたんでしょうね…普段の私とかけ離れてるから」

      「…当たり前すぎて気づかなかったんだわ、薫の優しさに」



    • 65 名前:匿名スタッフさん ID:hODA3MGY[] 返信

      「カッコつけだしたまにポンコツだけど、誰よりも優しく、誰よりも周りに気を遣える」

      「かおちゃん…」

      「ありがとう、そしてごめんなさい」

      今までの台本を読む

      「すみれ、私にそっくりね」

      「私は人間不信ではないけれど…」

      「人間不信が解消されてもしばらく素直じゃないのよね、すみれは」

      「…こうやって見ているともどかしいわね」

      「もしかして、私もこう思われてたのかしら…」

      「少なくとも、今まではこれだったのね」

      「何事もひねくれて、素直じゃない私」

      「…変わらなきゃ」

      「自分の気持ちに正直に」

      「素直に…」



    • 66 名前:匿名スタッフさん ID:hODA3MGY[] 返信

      「演技が不調だったのは、きっとどこかに迷いがあったから」

      「瀬田薫という人間と向き合うのを、どこか避けていた自分がいた」

      「でも何も構える必要は無い…」

      「薫は…一緒にいると芸能人の白鷺千聖じゃない私でいられる人」

      「1番私の素を出せることができる人」

      「自然体で接することができる人」

      「薫…」

      「かおちゃん…私はあなたのことが…好き…なのかもね」

      「いや…好き…かおちゃん…私はあなたの事が好きなんだわ」

      「ずっと…気付けなかったこの気持ち」

      「気付くのは遅すぎたのかもしれない」

      「でも…この気持ちに嘘偽りはない」

      「もうサナギのままの私じゃない」

      「ドラマのように、私も蝶々になって素直に羽ばたきたい…」

      「素直な気持ちを出せる私になりたい…」

      「…待っててね、かおちゃん」



    • 67 名前:匿名スタッフさん ID:hODA3MGY[] 返信

      〜9話撮影前〜

      「薫、この前はごめんなさい」

      「大丈夫だよ千聖、全然気にしてないさ」

      「…ありがとう」

      「もう悩み事は消えたようだね」

      「えっ」

      「君の顔を見ればわかるさ、今日はすごくイキイキしてる」

      「少なくとも、ここ最近の君ではない。何かが吹っ切れたように感じるよ」

      「今日の撮影は期待できそうだね」

      「ふふっ、そうかしら」

      (なんでもお見通しなのね…これも周りをよく見てるからこそ気づくんだわ)

      (私も、周りを見られる人になりたいわね)

      「さあ、今日も頑張ろうじゃないか」

      「ええ、そうね」



    • 68 名前:匿名スタッフさん ID:hODA3MGY[] 返信

      (その後撮影は順調に進み…)

      (私はもう迷いなく演じることが出来ている)

      (薫はというと…)

      「ああっ、儚い!!」

      スタッフ「キャー薫様素敵!!」バタッ

      (相変わらず変なことも言ってるけれど…)

      「今日はみんなに差し入れを持ってきたんだ。ほら遠慮なく食べてくれないか」

      (誰よりも気が利いて)

      「スタッフさん大丈夫かい?無理はしちゃダメだよ」

      (誰よりも周りを見られて)

      「やあ千聖、今日もお疲れ様。次回も頑張ろう」

      (共演者に対する気遣いも忘れない…)

      (この数日、たくさんの薫の優しさに触れた)

      (薫の優しさ、そして強さ)

      (いつしか私は、そんな薫に憧れさえ抱くようになった…)

      (薫…あなたは私の事をどう思ってるのかしら…)

      (私の気持ちを受け取ってくれるかは分からない…)

      (でも、この思いは伝えたい…絶対に)

      (そしていよいよ、最終回の撮影を迎える)



    • 69 名前:匿名スタッフさん ID:hODA3MGY[] 返信

      〜最終回撮影前〜

      「いよいよ最終回ね」

      「そうだね」

      「色々なことがあったわね」

      「君が調子を崩した時はどうなるかと思ったよ…」

      「でも、調子を戻してくれてよかったよ」

      「…そうね」

      「ねえ…薫」

      「なんだい、千聖?」

      「私ね…あなたの事が」

      (え、何言ってるの私…ここで、ここで言っちゃうの?)

      「…す」

      (万が一のことがあればこのあとの撮影にも影響するのよ…せっかく気持ちを持ち直したのに…でももう止められない…)

      「き…」

      「…えっ」

      「私、薫のことが好き…」



    • 70 名前:匿名スタッフさん ID:0YzdmZTM[] 返信

      おお…言った…っ



    • 71 名前:匿名スタッフさん ID:hODA3MGY[] 返信

      「えっ」

      「突然こんなこと言ったら驚くわよね…」

      「でも伝えさせて欲しい」

      「あなたとは幼馴染で…小さな頃から知ってるけれど」

      「あなたは昔から優しい子だった」

      「私がクラスメイトに誤解された時、真っ先に心配してくれたのは薫だったわね」

      「急にどうしたんだい…そんな昔の話をして…」

      「あなたはその後も、そして今も、ずっと優しい薫のまま」

      「私はあなたの優しさに気付かす、今までを過ごしてきたのかもしれない…」

      「ようやく気づけた、あなたの優しさに、私の気持ちに」

      「誰よりも優しく、誰よりも周りに気を使えて、そして誰よりも自分を持っている…」

      「そんなあなたに、いつしか憧れすら覚えるようになってたわ…」

      「今回の撮影で調子悪かったのは、あなたに対する思いが確かじゃなかったから」

      「でもようやく素直になれた。私はあなたが好き」

      「あなたが私のことをどう思ってるかは分からない」

      「だけど、私のこの思いは本物よ」

      「受け取ってくれるかしら…?」

      「千聖…」



    • 72 名前:匿名スタッフさん ID:hODA3MGY[] 返信

      「ふふっ、憧れだなんて」

      「前にも伝えたかもしれないが、私が演劇を始めたのは君のような強い人間になりたかったから」

      「千聖こそ、私にとって憧れの存在だ」

      「その憧れの人が、こんなことを言ってくれるなんて」

      「とても嬉しく思うよ…」

      「えっ、じゃあ…」

      「ああ」

      「おいで、私のお姫様。一生幸せにしてみせるよ」

      「ふふっ、気が早すぎないかしら?」

      「でも、ありがとう…」

      「こちらこそありがとうだよ、千聖」



    • 73 名前:匿名スタッフさん ID:hODA3MGY[] 返信

      〜最終回 撮影〜

      監督「さあこれからこのドラマの一番大切なシーンを撮ります!」

      監督「あずさの告白からのキスシーン!!」

      監督「頼みますよふたりとも!」

      「はい!」

      監督「よーい、アクション!」

      「すみれ、私の思いを受け取って欲しい」

      「ええ、あなたにずっと着いていくわ…」

      「ありがとう、すみれ、大好きだよ…」

      「私もよ」

      チユッ

      監督「はいカーット!!」

      監督「いやー2人とも素晴らしい演技でしたですよ〜!」

      監督「まるで本物のカップルのようでした!!」

      監督「さすが大女優に宝塚のスターだ!!」

      「ありがとうございます」

      「でも、演技じゃないんです」

      「ふふっ」

      「だって、私たちは」

      「本当のカップルなんですから」



    • 74 名前:匿名スタッフさん ID:hODA3MGY[] 返信

      〜1年後〜

      「アヤさん、ヒナさん、お久しぶりです!」

      「イヴちゃん久しぶりー!元気してた?」

      「はい!元気です!」

      「お久しぶりですねぇ」

      「麻弥ちゃん久しぶり。お仕事は順調?」

      「ええ、スケジュールが埋まってて大変ですが、バックバンドすごく楽しいっす」

      「みんな集まるの久しぶりだねー」

      「私たちの結婚式以来じゃない?」

      「お2人の結婚式だと…3年前くらいですかねぇ」

      「3年…長かったですね」

      「あら?日菜だわ?日菜〜!」

      「こころちゃん!久しぶりだね!」

      「日菜も、みんなも、とーってもひさしぶりね!!」

      「いやあうちのこころがすいません」

      「美咲さんもお久しぶりですね」

      「こころちゃんだー!!」

      「はぐみー!!」

      「ふええ、あんまり暴れないでね」



    • 75 名前:匿名スタッフさん ID:hODA3MGY[] 返信

      〜控え室〜

      「千聖、準備はいいかい?」

      「ええ、大丈夫よ、ほら」

      「ふっ、君はいつも美しかったが今日はまた一段と美しいね」

      「ありがとう、薫もキマってるわよ」

      「ああ、私にふさわしい衣装を選んでもらったよ」

      「ここから入るんだね」

      「ええ、そうみたいね」

      「薫、こっち向いてご覧」

      「ん?」

      (チュッ

      「…えっ//」

      「最高の式になりますように、というおまじないよ」

      「楽しみましょう、かおちゃん」

      「ち、ちーちゃん…」

      「そうだね!じゃあ行こうか千聖!」

      「ええ!」

      ガチャ

      「薫!(さん)(くん)!」

      「千聖ちゃん(さん)!」

      全員「結婚、おめでとう!!」

      おわり



    • 76 名前:匿名スタッフさん ID:hODA3MGY[] 返信

      長くなりましたが以上で終わりとなります
      ここまで読んでくださった方本当にありがとうございます

      作中にも登場した、ゆらゆらRing-Dong-Danceの「サナギのまま 閉じ込めた羽」という歌詞から、この題名とストーリーを思いつき書かせていただきました
      いつもは薫さんにツンツンしがちな千聖さんですが、もっとデレる姿も見てみたいですね

      また私が最近書いた作品に

      「香澄依存症?」

      「花咲川生徒会?」

      「ポテト」

      などがあります
      他にもいくつかSSを書いていますのでこの機会に見ていただけたら光栄です

      では改めて、ここまで読んで頂き本当にありがとうございました



    • 77 名前:匿名スタッフさん ID:2NmQ3NGM[] 返信

      お疲れ様です!というかポテトとかも貴方だったんですねw幅広い作品作れて凄いッス!



    • 78 名前:匿名スタッフさん ID:mZGM3NTB[] 返信

      お疲れ様です!
      フォーエバーかおちさ



    • 79 名前:匿名スタッフさん ID:4YWFhNzh[] 返信

      ギャグもこういった恋愛?物もかけるってあなた天才ですか?



    • 80 名前:匿名スタッフさん ID:4YWFhNzh[] 返信

      ギャグもこういった恋愛?物もかけるってあなた天才ですか?



79件の返信スレッドを表示中
返信先: 【SS】黄金色の蝶々


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